基本情報
内容詳細
―いま、本当に必要なこと―
企業の英語公用語化が話題になっているため、誤解されている方が多いかもしれませんが、経団連の調査によりますと、企業が新卒採用にあたって最も重視している能力は、9年連続で「コミュニケーション能力」(80%超)がトップです。「語学力」はここ数年、6%程度に過ぎません。
たしかに中高年の多くの管理職の人たちは、「近頃の若者はコミュニケーション能力がない」と嘆いています。
しかし、近頃の若者に「コミュニケーション能力がない」というのは、本当なのでしょうか。
そもそも、現在、企業が要求するコミュニケーション能力とは、「グローバル・コミュニケーション・スキル」=「異文化理解能力」です。つまり、グローバルな経済環境の中においても価値観や文化が異なる人の意見を理解した上で、自らの考えを主張して説得したり、妥協点を見いだしたりすることができることです。
ところが、実は日本の企業は、自分たちも気がつかないうちに、別のコミュニケーション能力を求めています。それは、「上司の意図を察して機敏に行動する」「会議の空気を読んで反対意見はいわない」といった従来型のコミュニケーション能力です。
いま、就活をしている学生たちは、あきらかに二つの矛盾したコミュニケーション能力を同時に要求されています。しかも、何より始末に悪いのは、要求している側が、その矛盾に気がついていない点です。
なぜ、こうした事態が起こるのか――。
目次
第1章 コミュニケーション能力とは何か?
第2章 喋らないという表現
第3章 ランダムをプログラミングする
第4章 冗長率を操作する
第5章 「対話」の言葉を作る
第6章 コンテクストの「ずれ」
第7章 コミュニケーションデザインという視点
第8章 協調性から社交性へ
【著者紹介】
平田オリザ : 1962年東京都生まれ。国際基督教大学在学中に劇団「青年団」結成。戯曲と演出を担当。現在、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。二〇〇二年度から採用された、国語教科書に掲載されている平田のワークショップの方法論により、多くの子どもたちが、教室で演劇をつくるようになっている。戯曲の代表作に『東京ノート』(岸田國士戯曲賞受賞)、『その河をこえて、五月』(朝日舞台芸術賞グランプリ)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
へくとぱすかる さん
読了日:2014/03/20
mitei さん
読了日:2013/04/16
こうじ さん
読了日:2016/02/20
KAZOO さん
読了日:2016/06/30
新地学@児童書病発動中 さん
読了日:2018/02/10
(外部サイト)に移動します
人物・団体紹介
平田オリザ
劇作家、演出家、芸術文化観光専門職大学学長。劇団「青年団」主宰。江原河畔劇場・こまばアゴラ劇場芸術総監督。1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞受賞。2002年日韓国民交流記念事業『その河をこえて、五月』で第2回朝日舞台芸術賞グランプリ受賞。ほか受賞多数。2011年フランス文化通信省より芸
文芸 に関連する商品情報
-
宮田俊哉(Kis-My-Ft2) 作家デビュー作『境界のメロディ』5月... Kis-My-Ft2 宮田俊哉が作家としてデビューする。「音楽」をテーマにした青春小説『境界のメロディ』はドラマCD... |2024年05月24日 (金) 00:00
-
カンザキイオリ 全文朗読付き単行本『あの夏が飽和する。-全文朗読付き完... 青春サスペンスの傑作、文庫化記念!人気声優による全文朗読が付いた完全版単行本。13年前の逃避行を描いたスピンオフ初掲... |2024年05月21日 (火) 00:00
-
『このミス』編集部が贈るホラー小説のランキングブック『このホラーがすご... 2023年4月〜2024年3月に発売されたホラー小説から、国内・海外ベスト20の作品を紹介。表紙を飾るのは『変な家』... |2024年05月20日 (月) 18:45
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・