普段北野作品を全く見ないのですが、外国の方にすすめられて見ました。テンポが良くて音楽もいい。「日本てかっこいい」と思わせてくれます。

自分にとってはあまり見た事のない、たけしさん主演で、殺陣がたまらなくかっこいいです。目が見えないという設定ですが、他の感覚が研ぎ澄まされて、敵をどんどん倒していきます。雨のシーンが印象的で、なかなか見れない顔を見ました

　山本薩夫監督は黒澤明監督と同い年で今年生誕100年の当たり年で、そういうことからもこの作品の国内盤DVDリリースを喜びたい。海外盤の画質の悪いものしかなかったからだ。山本監督としては座頭市を狂言廻しにして、大原幽学（映画では秋穂と変えてある）の業績を描こうとしたと思われる。その点いくぶんシリーズの中では変わった雰囲気を持った作品である。大映マーク（これも発売元の東宝の英断で復活を願う！）の後、「勝プロダクション第一回作品」と出る。勝新太郎自前のプロダクション立ち上げの記念碑でもある。永田雅一社長はいつまで続くか、やってみろという捨て台詞を投げつけたが、没落は永田社長の方が先立ったのは皮肉である。独立プロの苦労を知っている山本監督はうってつけと考えたようだが、製作姿勢が異なるのでしばしばトラブルになったと言われている。後年の「影武者」のトラブルの萌芽みたいな話が伝わっているが、決裂せずになんとか映画は完成したようだ。 　勝が唄う「座頭市の歌」もこの映画で初めて流れたのではないか。

とても面白かった。北野映画の中では久々に自分も楽しめた。時代劇にタップを使うアイディアといい、その撮り方といい完全無欠の見事な活劇。カラコン最高！普通に撮ってくれた！

ﾌﾞﾙｰｽﾘｰの映画を観た時のように観終わった途端になりきってしまうのは俺だけ？

昔の座頭市は知らないんですが、これはおもしろい！こういう時代劇って「善」が無いからかなり好き！

最高過ぎ〜あの雨の中のシーン迫力があり過ぎです。勝新太郎監督の作品は人を斬っている時刀の刃かよく見えていなくて斬っているかわかりませんでしたが北野武監督の座頭市は人を斬っている時刃がよく見えるので迫力感抜群でした。 見たあと仕込み杖を買ってしまいました

お茶を濁し続けていた勝新が 「やりゃあ、できるじゃないか！」と世間に知らしめた作品。不幸な事件で当時冷遇されたのが、今日に至る不認識の原因だ。

勝新最後の座頭市は、頭から最後まで人間臭い魅力に溢れた快作です。市を斬ることを躊躇う侍、狂気の役人、ヤクザの闘争、虐げられながら健気に生きる子供達…1つ1つのシーン全てが印象深く、監督勝新太郎の抜きん出た才能を思い知らされます。

勝新版と比べるのは野暮。しかし、あえて見比べてみると、色んな発見があっておもしろい。より怪物じみた北野座頭市の不気味さは勝新座頭市とは違った存在感に溢れています。勧善懲悪ストーリーなのに決してヒーローくさくならないところがナイス。