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Spring

Riku Onda

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480805164
ISBN 10 : 4480805168
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

「俺は世界を戦慄せしめているか?」少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。一人の天才を巡る四つのspring。構想10年、待望のダンサー小説!

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    恩田 陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、「蜜蜂と遠雷」&「チョコレートコスモス」の系統、今回のテーマは、バレエです。バレエの神に魅せられたアンドロギュノス、萬(よろず)春の物語でした。長編ですが、連作短編集のようなイメージ、色んな要素を盛り込んだせいか散漫な感じで、戦慄は走りませんでした。 https://www.chikumashobo.co.jp/special/spring/

  • パトラッシュ

    HALは天才バレエダンサーであると同時に、周囲を惹きつけてやまない巨大な光源であり鏡だった。誰もが振り返る輝きを放つ彼に、最高の姿で映りたいと願ってやまない。だからダンサーは自分を最高に表現する形として彼に振付を頼むが、己も知らなかった新たな側面を映されて戦慄してしまうのだ。HALに接した平地の民は、彼が天高く舞い上がるのに引きずられて才能を飛翔させていく。芸術家の孤独が描かれた従来型とは逆に、バレエという共通言語を持つ狭い世界故に成立する、集団としての芸術家の成長を主題とした新たな教養小説となっている。

  • のぶ

    「チョコレートコスモス」「蜜蜂と遠雷」の系列の作品だと聞いていたので、期待して読んだが満たされた。目で見て耳で聞いて空気を感じて、体験する芸術的な体験をどうしてこうも美しく魅力的かつ奥深く「文章」に出来るのか。文章なんて言ってしまえばただの文字なのに、読み出せばそこには音楽や躍動と美しさが溢れる深淵なバレエの世界が広がっている。バレエの天才の物語という要素は存分に生かされているし、恩田さんの持つ文学、映画、音楽等の詳細な情報が存分に込められていて、その知識の深さを読むだけでも十分に満足させられた。

  • hirokun

    星3 今話題のこの作品を読み終わり、正直うまく言葉に表すことが出来ない。バレエという総合芸術のの奥深さ、天才がこの世で接する出来事をどの様に感じているのかの一端を一般人である私に教えてもらったようだ。恩田さんの作品では、蜜蜂と遠雷のイメージが私には強く刻み込まれており、この作品の再来を期待しているところがあったが、バレエへの馴染みがなかったこともあって、些か期待外れであった。

  • もぐもぐ

    多分凄いんだろうなと思って読んだけど、想像超えて物凄かった。天才たちの饗宴に魅了されました。バレエの舞踏家としても振付家としても稀有な輝きを見せる春。HAL。ライバルと鎬を削るという張り詰めた雰囲気じゃなく、仲間たちと創造し世界を拡張していく景色、孤高なのに孤独じゃないというのがなんとも心地良かったです。本当に舞台を見てきたような不思議な余韻も気持ちいい。初版限定特典の掌編『反省と改善』は9/30までの公開。こちらもクスッと楽しい話でした。

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