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大河ドラマの黄金時代 Nhk出版新書

Taichi Kasuga

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140886472
ISBN 10 : 4140886471
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan

Content Description

大河ドラマ第1作『花の生涯』から1991年の『太平記』まで。プロデューサー、ディレクターたちの貴重な証言の数々を織り込んだ、迫真のドキュメント。現場での意気込み、思わぬ障害、撮影上の工夫、スターたちの知られざるエピソード…大河とあわせてNHK大型時代劇も取り上げ、両者の熱気があいまって「黄金時代」が作られたことを明らかにする。

目次 : 第1章 大河ドラマの誕生/ 第2章 試行錯誤/ 第3章 制作体制の確立/ 第4章 金曜時代劇の冒険/ 第5章 新しい歴史ドラマ/ 第6章 二つの三部作/ 第7章 復活と飛躍

【著者紹介】
春日太一 : 1977年、東京都生まれ。映画史・時代劇研究家。日本大学大学院博士後期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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NHK大河ドラマの第1作「花の生涯」(主人公...

投稿日:2021/04/15 (木)

NHK大河ドラマの第1作「花の生涯」(主人公は井伊直弼)から第29作「太平記」(主人公は足利尊氏)までの解説本。400ページを超える新書としては異例の長さだが、長さを気にせず楽しく読めた。これは、各作に携わったNHKのプロデューサやディレクターのインタビューをもとにしていて、話が具体的で、かつ、語り口が平易なことが大きい。びっくりする裏話が満載だが、一例を挙げると、加藤剛が平将門を演じた「風と雲と虹と」は、当初、池波正太郎の「火の国の城」を原作とし加藤清正を主人公にする予定だった。ところが、NHKの上層部が「加藤清正はマイナー過ぎる」と却下して予定が狂い、加藤剛が「では、将門をやりたい」と言ったので決まったのだそうだ。大河ドラマの主人公は、その後、架空の人物だったり、吉田松陰の妹というほとんど誰も知らない人物だったりするので、清正で全然かまわないじゃないかと今となっては思うが、まあ最初のうちはいろいろ大変だったことがよく分かる。

うーちゃん さん | 静岡県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みこ

    大河ドラマ第一作「花の生涯」から「太平記」までを制作の裏側をメインに振り返る。なぜ「太平記」までかというと翌年の「信長」以降がNHKエンタープライズへの外注になるらしい。私が最初に見た大河が「武田信玄」なので殆ど知らない世界で興味深かった。新人俳優・西田敏行の抜擢話など全編において面白いエピソード満載だ。「信玄」から「信長」までは安定した面白さなのにそれ以降当たり外れが大きいのにも何だか頷けてしまう。是非とも続編を期待したい。

  • 緋莢

    1963年の第1作「花の生涯」から、1991年の「太平記」まで、プロデューサーやディレクター等の証言から、大河ドラマの歴史を追っています。映画よりもTVが下の時代、戦前からのスターで日本映画を代表する二枚目だった長谷川一夫は、「毎週テレビに出て、顔を拝みたいです」というファンレターを貰っていた事で、1964年の大河ドラマ「赤穂浪士」出演を二つ返事で承諾した、 1967年「三姉妹」では、主要人物が架空で、主人公も女性というものや(続く

  • えぬ氏もわるよのぉ

    映画やドラマの撮影舞台裏の話はやはり面白い。『獅子の時代』で、実際のパリのリヨン駅でサムライ装束の行列を撮影したときは、さぞや周囲の注目を集めるかと思いきや、誰もあまり関心を示さなかった。なぜかというとフランス人は、日本人は現代でもああいう格好で生活しているのだろうと、あまり奇異に思わなかったらしい。「ええ〜っ!?」と思ったけど、これは1980年ごろの話だから、今は違うかも。

  • hitotak

    1963年の第一作『花の生涯』から91年の『太平記』までのNHK大河ドラマについて、元ディレクターやプロデューサーといったスタッフの証言を各作品ごとにまとめている。実際に自分が大河を観たのは『独眼竜政宗』が最初だから、それ以前のドラマについてはタイトルのみ知っているものもあるという程度だが、ドラマ作成の裏話はどれも面白かった。そもそも何故大河というドラマ枠が出来たのか、映画スターにテレビドラマに出演してもらうための粘り強い交渉など、大河ドラマ確立までの最初期について特に興味深かった。

  • ほうすう

    大河ドラマのスタートから第29作「太平記」まで、スタッフへのインタビューや証言をもとに制作の舞台裏を描く。キャストや脚本がいかにして決められたのかなどは読んでいて楽しい。とはいえ自分はこの時代に生まれていたわけでもなくリアルタイムで知らなかった時代であり、「徳川家康」「独眼竜政宗」「太平記」あたりをかろうじて映像化されたものを見たことがある程度。そういう意味ではこうした証言はもはや一つの歴史として感じられる。こうした時代もあったのだなあ。

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