死んでしまう系のぼくらに

最果タヒ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784898153895
ISBN 10 : 4898153895
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
Rocky Boyd ,  
追加情報
:
95p;19

内容詳細

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多くの詩人たちは、宇宙や未来や自分や自分の本棚を見つめて詩を作ってきた。それもいいだろう。
でも、最果さんは、みんなとみんなが住んでいるこの世界を見つめて詩を作る。
そして、それを、ぼくたちみんなに、届けてくれるんだ。

―― 高橋源一郎 (帯コメントより)
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ネット世代の詩人が綴る、表現の新次元。

現代詩の概念を打ち破るような「詩で遊ぶ」ウェブアプリのリリースや、
twitterやtumblrで作品を発表するなど、ジャンルを軽々と越え、
現代詩の新たな楽しみ方を提示し続けてきた最果タヒ。

3冊目となる待望の新詩集は、
鋭利かつ叙情的な言葉で、剥き出しの感情と誰もが抱える孤独を浮き彫りにする、
書き下ろし含む44篇を収録。

- - -
死者は星になる。
だから、きみが死んだ時ほど、
夜空は美しいのだろうし、
ぼくは、それを少しだけ、期待している。
きみが好きです。
死ぬこともあるのだという、
その事実がとても好きです。

「望遠鏡の詩」より抜粋
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【著者紹介】
Rocky Boyd : 詩人・小説家。1986年、神戸市生まれ。第44回現代詩手帖賞、第13回中原中也賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ❁かな❁ さん

    ブックカフェで詩人・小説家の最果タヒさんの特集コーナーがあり、以前から表紙やタイトルや著者名を見て気になっていたので読んでみました。とても繊細で息が苦しくなり、心の中を包み隠さず吐き出したような詩の数々。若い世代の孤独な感じや死を近くに感じている感情など、静かに淡々と語られているのにとても鋭く迫りくる感覚。タヒさんは各誌以外にも自身のウェブサイトやTwitter、アプリなどで詩を発表されています。現代詩手帖賞、中原中也賞受賞。私にはあまり入ってこないのもありますが『夢うつつ』『冬の長い線』良かったです。

  • masa@レビューお休み中 さん

    刹那的で空漠としていて、どこか別の世界の出来事のような最果タヒの詩の数々。存在し得ないはずの世界に気がつくと、僕は佇んでいる。タヒの世界の渦中の人となるのだ。愛に絶望しているようで愛を満喫し、死に魅せられているようで死を当たり前のこととして受け入れている。極端なまでに淘汰された友情も恋愛も生死も胸を突き刺すような痛みを伴う。もしかしたら、この世界を求めていたのだろうか。痛くて立ち直れなさそうになる。それでも貪るように読んでしまう。もはや中毒患者にちがいない。

  • めろんラブ  さん

    切れ味の良いカミソリをすーっと手首に滑らせて、ぷつぷつと湧き出る血を言葉に変えてみせたような詩集でした。その痛々しさは、「死んでしまう系のぼくら」が今まさに生きているという証。生の刹那を透徹した目で切り取っています。密やかな言葉の連なりが、呼吸と同等の切実さを帯びて迫って来るように感じられました。

  • 江藤 はるは さん

    生きるということは木々も水も火も同じことだと気付いたよ

  • ☆よいこ さん

    詩集。時には期待し時には絶望し生きていくことの寂しさや苦しさを、ぴりぴりとした言葉で紡いでいく。詩集といえば古典のような大御所が図書館で埃をかぶっている中、新しい現代詩は愛を叫んだりいじめのつらさを嘆いたりの印象だったけど。「私の言葉なんて、知らなくていいから、あなたの言葉があなたの中にあることを、知ってほしかった」とても心に響いた。▽それぞれの詩のワンフレーズがいい「恋がぼくを殺しにきました」「私には、人を好きになる内臓がついてないって、言われたことがあるんだ」「死ぬことで証明できる愛なんて、一瞬です」

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