「穴場」の喪失 祥伝社新書

本村凌二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396115074
ISBN 10 : 4396115075
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
200p;18

内容詳細

人間にも、街にも「穴場」が必要である―古代ローマ研究者と日本文化研究者による、比較文化対談!「穴場」の喪失は人間にどう影響を及ぼすか、このような社会でいかに生きるべきか、を語り合う。「食べログ」「ぐるなび」がローカルな飲食文化、すなわち「穴場」を破壊していると喝破した「ネット時代の飲食文化」。ヒーロー像の違いから国民性を読み解く「映画ヒーローの日米比較」。競馬・カジノの二面性を追う「ギャンブルと文化」。音楽・言葉・笑いの地域とのつながりを探る「地域性の彩り」。均質化が進み、「穴場」が失われつつある街で暮らすための処方箋を提示する「街に生きる」。―全5テーマ。

目次 : 第1章 ネット時代の飲食文化(ヘミングウェイと「穴場」/ 「食べログ」「ぐるなび」の弊害 ほか)/ 第2章 映画ヒーローの日米比較(西部劇の多様性/ 東西二分構造 ほか)/ 第3章 ギャンブルと文化(競馬は単なるギャンブルではない/ 競馬、競輪、競艇の違い ほか)/ 第4章 地域性の彩り(ラジオが音楽を変えた/ 日本人は短調を好む ほか)/ 第5章 街に生きる(歩ける街・東京/ 鉄道の発展と失われたもの ほか)

【著者紹介】
本村凌二 : 早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授。1947年熊本県生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門は古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞、一連の業績にて地中海学会賞を受賞

マイク モラスキー : 早稲田大学国際教養学部教授。1956年ミズーリ州セントルイス生まれ。シカゴ大学大学院東アジア言語文明学研究科博士課程修了。博士(文学)。ミネソタ大学教授、一橋大学教授を経て現職。著作に『戦後日本のジャズ文化』(サントリー学芸賞受賞)など。ジャズピアニストとしても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • * さん

    「スマホはけしからん」という、いかにも高齢層が食い付きそうな話題で始まる(この時点で、字の大きさに納得)。しかし、「寛容さだけでは創造性は生まれず、制約も必要」という議論や、「『男はつらいよ』の寅さん=下町のシャーマン」説は興味深かった。最後はセルバンテスの言葉を引いて、若者に「勇気を持とう」というメッセージで終わる。後半が面白いだけに、冒頭のボヤキがもったいないと感じた(←あくまでも、学のない若者の感想です)。

  • Yasushi I さん

    下町、裏町文化に育まれたコミュニティの話で始まり期待を持って読み進めたが、段々とまとまりが無く終わってしまった感じで残念。

  • n_kurita さん

    カルチャーについて時代背景や国ごとに語り分けた対談。ギャンブルや笑い、街についての話は知らないことが殆どで面白かったし勉強になった。「自分の居場所は自分で見つけるしかない」っていう最後の言葉に励まされつつ、自分にも見つけられられたら良いなと、なんとなく思う。

  • imagine さん

    人間にも街にも「穴場」が必要だとする粋人お二人の鼎談。切り口は飲食文化、映画ヒーロー、ギャンブル、地域性、街の五つ。特に映画の章では、黒沢映画や西部劇などに精通するお二人の応酬が面白い。紙幅の都合なのか一つの章が短かすぎて、全体的に駆け足な印象。このお二人ならワンテーマに絞り込んで深い話を語り合うものを読んでみたい。

  • とっぴぃ さん

    「穴場」の喪失を切り口にしたざっくり比較文化論。ここで提示されてる食べログ&チェーン店の勃興で穴場が淘汰されつつあるのだとしたら、一周回ってからの「穴場」回帰はあると思う。スナックや横丁が流行ってるのがその兆しじゃないのかな。むしろ回帰してほしいなぁ。

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人物・団体紹介

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本村凌二

1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。文学博士(西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、現在、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界―嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸

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