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ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる 中公新書ラクレ

東浩紀

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121507099
ISBN 10 : 4121507096
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan

Content Description

「数」の論理と資本主義が支配するこの残酷な世界で、人間が自由であることは可能なのか?「観光」「誤配」という言葉で武装し、大資本の罠、ネット万能主義、敵/味方の分断にあらがう、東浩紀の渾身の思想。難解な哲学を明快に論じ、ネット社会の未来を夢見た時代の寵児は、2010年、新たな知的空間の構築を目指して「ゲンロン」を立ち上げ、戦端を開く。ゲンロンカフェ開業、思想誌『ゲンロン』刊行、動画配信プラットフォーム開設…いっけん華々しい戦績の裏にあったのは、仲間の離反、資金のショート、組織の腐敗、計画の頓挫など、予期せぬ失敗の連続だった。悪戦苦闘をへて紡がれる哲学とは?ゲンロン10年をつづるスリル満点の物語。

目次 : 第1章 はじまり/ 第2章 挫折/ 第3章 ひとが集まる場/ 第4章 友でもなく敵でもなく/ 第5章 再出発/ 第6章 新しい啓蒙へ

【著者紹介】
東浩紀 : 1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。株式会社ゲンロン創業者。同社発行『ゲンロン』編集長。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。著書に『存在論的、郵便的』(1998年、第21回サントリー学芸賞思想・歴史部門)、『クォンタム・ファミリーズ』(2009年、第23回三島由紀夫賞)、『弱いつながり』(2014年、紀伊國屋じんぶん大賞2015「大賞」)、『ゲンロン0 観光客の哲学』(2017年、第71回毎日出版文化賞人文・社会部門)、『哲学の誤配』(2020年)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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私は東浩紀の著書をよく読んでいるのだが、...

投稿日:2021/07/14 (水)

私は東浩紀の著書をよく読んでいるのだが、「ゲンロン」の第一期が終わる頃だったか、ツイッター上で東浩紀・ゲンロンがゴタゴタしており、一時期彼から離れていた。 しかし、このゲンロン戦記を読み、もう一度彼の著作を読もうと思えた。純粋に東浩紀本人が会社が時代にあわせてアップデートされていると感じられたからだ。 東浩紀の著書を全く読んだことがない人が、この本を楽しめるのかはわからないが、会社経営者に限らず中年男性は必読な気もする。

カーク さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遥かなる想い

    2022年新書大賞第5位。 東京の会社「ゲンロン」の歩みを綴った本である。 SNSが大きく普及した2010年代に 登場した ゲンロンという会社が何に苦闘し、どう生き延びたのか?語り下ろしの本らしく 読みやすいが 内容は新しくはない。 「知の観客」をつくる という著者の試みは どうなるのかが 気になる、そんな自伝だった。

  • harass

    ネットの宣伝対談で気になり即座に電子図書で買う。2010年に著者は会社を立ち上げて10年。大学に残ることもしない、有名になり思い上がった気持ちだったが…… 中小企業の経営者としての知識も経験もなかった彼の悪戦苦闘の数々を振り返る語りおろし。それら経験の中から掴んだものと、その実績「観光客の哲学」など。本人が自覚する弱いところなど、あとがきにあるように私小説のようだ。良書。おすすめ。

  • ヒデキ

    以前から、著者が、映る表紙が、気になっていました。 時代に流れの中で文化人が、発信しにくくなった時に発信の場を作ろうとされた著者の会社経営の姿が、かなり生々しい本音とともに語られています。 マイナスの発言は、まだまだオブラートがかかっている様に感じてしまいましたが、 一つの組織を作っていく時の苦労や、発信されていることで メジャーな扱いになっていくことで「色々な」ヒトが、集まってきてしまうのが、興味深かったです

  • ネジ

    ★★★★☆ 著者が起業した会社と著者自身の変遷を追った内容。絶えないトラブルに向き合いながら会社を存続させてきた経験は著者の哲学に生きているという。

  • ころこ

    著者が出版及びイベントスペース運営会社を10年にわたり経営してきた聞き書きです。思想的な話題は皆無で、会社の経営として○○万円金借りたとか○○に裏切られたとかいった話が大半です。10年続いたことは成功といえますが、いわば失敗の告白です。この手の話は普通30代で経験しますが、頭のいい人が40代で遅れて悪戦苦闘しているのが笑い話として読めます。著者は経営することで文化人の軽佻浮薄な側面を知り、商売人の地に足の着いた側面を改めて見直します。著者が辿り着いたのは、それら具体的な出来事に思想が宿るということでした。

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