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忘却にあらがう 平成から令和へ

東浩紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022518569
ISBN 10 : 4022518561
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan

Content Description

いま必要なのは「意味」を探る力である。哲学者・東浩紀が5年にわたって書き綴った決定的時評集。

目次 : 1 平成から(短期的な動員ではなく、むしろ忘却に抗う力を/ 初詣ベビーカー論争に見る「迷惑」と「権利」の混同/ 政治と経済の本質が衝突、トランプという「矛盾」/ 相対主義の時代に、もう一度普遍主義の価値を/ 「安倍晋三記念小学校」はじつに非日本的な命名だ ほか)/ 2 令和へ(新元号「令和」が投げかけたグローバリズムへの問い/ 国公立美術館館長の九割が男性、現代美術に潜む男女比の歪み/ 沖縄基地から原発事故まで、令和が抱える平成・昭和の負債/ 加藤典洋氏が語った「人格分裂」、政治に必要なのは文学の言葉/ 川崎と練馬の事件を性急に八〇五〇問題と結ぶのは危険 ほか)

【著者紹介】
東浩紀 : 1971年東京都生まれ。批評家・作家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。株式会社ゲンロン創業者。博士(学術)。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。『存在論的、郵便的』(1998年)でサントリー学芸賞、『クォンタム・ファミリーズ』(2009年)で三島由紀夫賞、『弱いつながり』(2014年)で紀伊國屋じんぶん大賞、『ゲンロン0 観光客の哲学』(2017年)で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • けんとまん1007

    タイトルに同感。たとえ、時間がかかってもいい。たとえ、取り残されてもいい。それでも、忘れないように、想い出すことができるように、一つ一つの言葉の意味を考え抜きたいと切に思う。それが、結果として、伝わることも広く深いと考えている。目先の軽薄な手段・言説・流行に囚われないこと。苦しさがあっても、自分なりの哲学を持ち続けることしかないと考えている。それが、今の時代へのアンチテーゼ。

  • ころこ

    『AERA』初出からGoogle経由で読んでいたら、自然と毎回読んでいた時評が本になった。主張を前面に押し出すコラムではなく、社会で大勢となっている見方に対して異なる切り口や視点をあえて提示しているものが多い。知識人とは大勢に対して「あらがう」ことが役割だからだ。短いため論理展開は十分なされていない。けれども、短いが故に接続詞は意図的に省かれ(最後の『文藝』に載った文章は他より長く、接続詞が使われている)、事実のみ記されている。その論理の少しのジャンプが余韻をつくり、接続詞の不在とともに文章にリズムを刻ん

  • まゆまゆ

    今年4月までの5年分の雑誌時事コラムを編集した内容。次々と起こる出来事や事件によって、一つの事件に潜む背景や意味といった点を深く掘り下げることがされなくなり、みんな忘れっぽくなった。さらにSNSによる熱しやすく冷めやすい状況が拍車をかけ、近視眼的に迷走を繰り返すようになった。平成時代には何度か日本社会の変革への期待が盛り上がったが、今や諦めが先行している風潮もある……

  • おっとー

    平成から令和にかけての様々な話題と思考を集約した一冊。特に令和に入ってからのコラムはコロナ騒動を経時的に追って冷静な思考を貫いており、ある程度の落ち着きを見せた現在から見ると、いかに人々が空虚な大騒ぎをし、そしていともあっさり忘却したかがよくわかる。すなわち令和は平成における空虚な祝祭の集大成のような形で始まった。平成の初期はまだ改革の実現性があった。しかし平成中期以降、空虚な言葉と行動が蔓延ってきた中で、人間はいつまでSNSを中心としたお祭り騒ぎを続けるのだろうか。

  • walkalong621

    今必要なのは短期的な動員ではなく、むしろ忘却に抗う力だ。「AELA」の巻頭コラムを集めた時評集。問題が発生し、短期間必要以上に大騒ぎし、根本的な解決がないまま忘れられる、そんな繰り返しへの異が何度となく語られる。祭りに時間を費やすことを避け、「人生は無限ではない」と自分ができることを地道に行う著者の姿勢は素敵だ。中では正しい動きへの完成度を競うオリンピックよりも、障害の質や程度により多様な戦い方があるパラリンピックの方が面白かったと述べている回が、魅力に欠けると思われがちなパラへの新たな視点で面白かった。

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