馬を売る女 文春文庫

松本清張

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167697303
ISBN 10 : 4167697300
フォーマット
出版社
発行年月
2011年03月
日本
追加情報
:
16cm,346p

内容詳細

高速道路の非常駐車帯で独身OLが殺された。彼女は社長秘書という立場を利用して、競馬情報をサイドビジネスにしていたのだ。その金を狙う男の完全犯罪は成功したかに思えたが…。したたかなようで情にもろい女の哀しさを描いた表題作に、題材に妙味のあるミステリー「駆ける男」「山峡の湯村」を併録。

【著者紹介】
松本清張 : 1909(明治42)年12月、福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)に生れる。53(昭和28)年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。63年「日本の黒い霧」などの業績により第6回日本ジャーナリスト会議賞受賞。67年第1回吉川英治文学賞受賞。70年第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。92(平成4)年8月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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松本清張節炸裂。「点と線」「けものみち」...

投稿日:2012/01/17 (火)

松本清張節炸裂。「点と線」「けものみち」などの代表作ではないものの、清張ファンなら楽しめると思います。短編3作を収録。表題作も良いが、「山峡の湯村」もおすすめ。

タケヒロ さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    表題作は男女の不思議に続く関係性や女が男を見限る瞬間が膝を打つ程、言語化されています。そうそう、そうなのよ!○○の○○○事故に精通している人ならすぐ、分かる「駆ける男」のキレの良さには感服。そりゃ、無事に片付けたと思ったものが意外な形で現れちゃね・・・。そして「山峡の湯村」のラスト8行は衝撃的。とはいえ、同時に「こういう身勝手な人程、現実に耐え切れないものだ」とどこか、頭の中で冷徹に受け止める部分もあったのも確かだ。

  • ミーコ さん

    松本清張さん 2冊めですが、慣れてないから?か読みづらく挫折しそうになりましたが やはり王道の作家さん。そう来るか❗と思いました。「馬を売る女」表題作は男と女の欲望が こういう結果を招いたのか となりました。今なら高速道路もNシステムが有るから 警察もこんなに苦労しないけど・・・。「山峡の湯村」は 勇作は やはりー。と言う結末でしたが 最後の8行に チクチク針を刺された様な感覚を覚えました。解説を読んで より理解出来ました。全て1970年代に書かれた作品と言う事に納得しました。

  • かずよ さん

    流石、清張!自分が罪を犯した訳では無いのに、追い詰められていく感じがドキドキする。今の時代なら監視カメラであっと言う間に捕まっちゃうだろうけど、それを言っちゃあ作品の面白さはなくなっちゃいますね。

  • シュラフ さん

    甘ったるい小説を読んだ後は、きりりとしまった辛口の酒のようなしまりのある松本清張さんの作品を読みたい。この短編集では、「馬を売る女」「駆ける男」「山峡の湯村」の3作品を収録。やはり 事件に至る伏線と事件の核心の組み合わせのうまさ、そして登場人物らにあらわれてくる松本清張さんの人間観察力の鋭さ、というのがとてもすばらしい。表題となっている「馬を売る女」は競馬情報をサイドビジネスとして稼ぐオールドミスのお話なのだが、したたかに見えてもいったん男との情欲にはまってしまうと自分を見失ってしまう女の哀しさに涙。

  • C-biscuit さん

    古本購入。競馬関連の小説を読みたくなり読む。この本は、タイトル以外に2話含まれている。「馬を売る女」については、時代を感じさせる内容であり、当時は今のようなネット社会になるとは想像もできなかったように感じた。ただ、女は老後に向けて土地を買いアパートを経営しようとしていた。そこは、大正解だったのだろうとも思う。全くストーリーと違うところで感慨深い本である。あとがきに松本清張は能からストーリー展開等を学んだかとあった。なるほど、これらの3話の導入部分はそれぞれ特徴的であり、そういう分析になるのも頷ける。深い。

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人物・団体紹介

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松本清張

1909年、福岡県小倉(現・北九州市)に生まれる。50年、“週刊朝日”主催の“百万人の小説”で「西郷札」が三等に入選。53年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。55年、短篇「張込み」で推理小説に進出し、56年に作家専業となる。58年に刊行した初の推理長篇『点と線』は大ベストセラーになり、一

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