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樋口毅宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093864022
ISBN 10 : 4093864020
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
追加情報
:
357p;19

内容詳細

樋口毅宏2年半ぶり待望の長編小説!

上司の妻を寝取ってやる!!

大手文具メーカー「あねちけ」に勤めるうだつの上がらないサラリーマン・富岡兼吾は、普段から自分に厳しい昭和の体育会系上司・下永良一に不満を持っていた。
ある日、酒に酔った下永を家まで送ることになった兼吾は、下永の妻・秀子と出会う。そのとき、兼吾の心に復讐のためのある企みが芽生えたのだった――。

過激で大胆な性描写と、繊細な心理描写で「週刊ポスト」連載時より大きな反響を呼んだ長編小説がついに単行本化。


【著者紹介】
樋口毅宏 : 東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。出版社に勤務したのち、2009年『さらば雑司ヶ谷』で小説家デビュー。11年『民宿雪国』で第24回山本周五郎賞候補・第2回山田風太郎賞候補、12年『テロルのすべて』で第14回大藪春彦賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 安南 さん

    自慢できるのは巨根ばかりという精神年齢中学生並の男が、理想的(都合のよい)女性との理想的(都合のよい)展開で理想的(都合のよい)セックスを経て、やっと一人前の男への第一歩を踏み出す話。さすが、渡辺淳一先生へのリスペクト作品だけはある〜。初心で奥床しい人妻は、主人公の開発のたまものかオムツプレイも辞さない《母性》を発揮するまでに。不倫純愛をキッチュでカリカチュア的に描いている。笑った。ただ、傑作『民宿雪国』を期待したら、肩透かしを食らう。兼吾くん、GREAT3は私も好きだよ。以下は3つの疑問。

  • そうたそ さん

    ★★★★☆ ざっくり読めば露骨な性描写満載のエロ小説なのだが、樋口さんの作品故に様々な楽しみ方は出来る。最後に渡辺淳一氏にリスペクトを捧げているせいか、こういうストーリーになったのか。いつものように色々なところに、あれにもこれにもインスパイアされてるじゃん!というのが感じられて面白い。下世話なエロ小説のまま終わるかと思ったが、後半からの展開にはそうくるのね、という感じ。著者のファンには薦められるが、内容が内容なので気軽に薦めにくい内容ではあるなあ。同著者の「日本のセックス」よりはマシだけれど。

  • きいち さん

    終盤に向け各所に仕込まれた遅効性の毒がなんとも小気味良い。◇男性週刊誌に連載されたエロ描写満載の不倫モノ小説、でもその肉体的な性豪ぶりが男女ともに堂々とファンタジーな一方で、官能小説や島耕作だったらそのまま貫徹されるココロ側のファンタジーはナシ、リア充ぶりも孤独さも、オヤジさんたちの期待はきっと裏切られっぱなしだろう。そうだ、『国境の南、太陽の西』の真逆の構造だ。反弘兼・反ハルキ…なんか、反早稲田やねえ(笑)。◇それにしても、主人公の自我のこじらせっぷりもヒロインの冷たさも、共感大きく心動かされてるなあ。

  • keith さん

    自分と反りが合わない上司に不満を持っていた主人公は、上司に復讐するためその妻を寝取ろうとするが・・・。前半は間違いなく官能小説。後半は純愛小説?う〜んちょっと違うなあ。なかなか女性もしたたか。ただ「民宿雪国」や「さらば雑司ヶ谷」ほどの毒をあまり感じられなかった。装丁はちょっと好みではなかった。

  • ひろ☆ さん

    表紙イラストの柳沢きみおが気になり、読了。ほぼエロ小説(笑)部分部分でおっと思う所があり、ギャップ効果か?!性に溺れる男の気持ちは分かるし、女はシビアだな。コキュとNTRとか初めて聞く言葉の意味を知れたのも良かった(笑)

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