ひらがな日本美術史 2

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784104061020
ISBN 10 : 4104061026
フォーマット
出版社
発行年月
1997年08月
日本
追加情報
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26cm,237p

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    運慶作「八大童子立像」から「洛中洛外図屏風」まで20点の日本美術を堪能させて頂きました。主に絵画から平安時代の貴族中心の国風文化が鎌倉時代に中国文化の影響を受け室町時代に現在の日本文化の原点になる様を、現代の常識を取っ払いその時代の常識を想像して見る見方が腑に落ちる。「小柴垣草子絵巻」の日本最初のポルノや、「北野天神縁起絵巻」を俵屋宗達に至る大和絵とし、「龍安寺石庭」をきれいな岩を眺めるための巨大な生け花と称し、狩野派を日本のアカデミーのような存在と表現する、著者の素人とは思えない評論がグサリと鋭く迫る。

  • りー さん

    なんじゃー!?と魂消えるポルノ「小柴垣草子絵巻」「稚児草子」に全部持っていかれました。見開き頁でどどーんと・・・ギャー!図書館でパラパラ開かなくて良かった。こんな絵巻の前書きを書いている後白河院、やはりとんでもない人です。そして、“稚児”のイメージ。「双調平家物語」で、後白河院の寵愛を受けた藤原信頼がマッチョだったと書かれていて??だったのですが、あ、なーる・・・と。「女をあてがう庇護者が消えた後には、マザコンとホモとインテリが登場する。」っていう院政期の説明文がめっちゃ分かりやすかった(T▽T)。

  • そのじつ さん

    「小柴垣草子」であったか「女性(フェミニスト的観点)から見ると非難轟々であろうが、男とはそういういきものなのである」(要約して。本文どおりではありません)と言い切った一文に衝撃を受けた。その一言で数十年、自分を悩ませてきた男vs女の分かり合えなさが一気に腑に落ちたから。「窯変源氏物語/帚木」の「男には恥部など存在しないということが、夜の論理を貫く最大の鉄則であるということを。」で更に。これだけでも一生残る恩義を橋本治に受けた気がする。ありがとうございます。

  • さえきかずひこ さん

    平安時代から室町時代、そして戦国時代へうつりかわる日本のありようが美術作品の解釈をつうじてわかる。美術を通してかたられる日本文明史であり歴史書といってよい。

  • 瀬尾 さん

    院政の時代に起きた戦乱の様子を鎌倉時代になって描いた絵巻物には、男たちのさまざまな自己主張が見られるという解釈は面白く、また国風文化の時代から写実的な技法が入ってきた鎌倉時代、狩野派が何故権力者に好まれる流派になったのか等の話に惹きつけられた。 藤原定家の字が汚いというのは、今度見る機会があれば考えてみたい。

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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