国家を考えてみよう ちくまプリマー新書

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480689610
ISBN 10 : 4480689613
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
追加情報
:
192p;18

内容詳細

国家や政治を考えるのはむずかしい。国民なのに…なぜだろう。日本の国の歴史をたどれば自ずとその理由が見えてくる。今こそ、自分の頭で国家を考えてみよう。

目次 : 第1章 「国家」を考えない(「国家」を考えるために/ 「国家」には二種類がある ほか)/ 第2章 日本で「国家」が始まる(日本に「国家」がやって来た/ 王政復古と大政奉還 ほか)/ 第3章 「国民の国家」は簡単に生まれない(国立競技場は誰のもの?/ 「領土」という問題 ほか)/ 第4章 国家主義について(そこがゴールでいいわけでもない/ 「国家主義」ってなに? ほか)

【著者紹介】
橋本治 : 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。在学中の68年に描いた駒場祭ポスター「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」でイラストレーターとして注目される。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作受賞。以後、小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッセイ・芝居の演出などで精力的に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Narr さん

    Kindle読了。最重要要素は「近代以降の国家とは国民(の)国家を指すものの、(革命を経ていない日本のような)国家や民主主義の政治制度それ自体は変な方向に向かうことがあるから、国家=国民であることを意識して参政に義務感持ちつつ代表者監視しようぜ!」なんてところか。歴史上、君主国家・国家=領土的思考の時代が長く、国民国家となって日が浅いがために人々にとっては前者、つまり、国家は「誰か」のもの、という意識がひょっこり出てきがちとする指摘は頷かざるを得ない。だからこそ民主主義制度に困難が存在するのも面白い…。

  • Sakie さん

    『民主主義国家で、「政治って、どこかで関係ない誰かがやってるんでしょ?」というような声が平気で出て来たら、それはもう衆愚政治です』。国民の国家とは何か。国家主義は何が違うか。若者を念頭において、部活などわかりやすい例えで説く。この国をなんとかしなければならない焦燥感。批判するために論じるのではない。おおもとを理解して、自ずと非に気づき、曲げさせないためだ。末尾に自民党の憲法改正草案に触れる。憲法は権力者を縛って国民を守るものであって、権力者を守って国民を縛るのは憲法ではない。『国家は我々国民のものである』

  • しょうじ@創作「熾火」執筆中。 さん

    「怒涛」「圧巻」という言葉こそがふさわしい内容。「くに」という言葉の成り立ちや変遷から説き起こし、「政治」を考えることが面倒だけど重要であるかについて語っている。「国民の国家」の下であっても、「代表者」ではなく「指導者」が現れることがある、国家主義とは国家についての「不安」から生まれるといった、「いま」に対するアンチテーゼをたっぷりと含んでいる。「選びたい人がいない」に対して、「選びたいような人が生まれてくる世の中にする」「することがなくて暇だったら」そう考えることをおすすめするとしている点はお見事。

  • takam さん

    最初の漢字について考察は面白かった。ただし私の好意的な評価もそこまでで、かなり著者の思想への誘導があり、私には不快に感じられた。明治維新により国民という概念が日本にも輸入されたが、その時に苗字が与えられたばかりのその日暮らしの農民たちが国の意思決定に参加できるかというと難しいだろ。国の独立だけを取るという判断であれば、民主主義は徐々に導入するというのが明治のリーダーたちにはあったはずである。この点を無視した上で、衆愚政治の恐ろしさを説いている割に想像力が足りていないと思えた。

  • かもすぱ さん

    歴史上どんな経緯があって、どんな体制の国家があって、結局今の日本のような「民主主義国家」があるのかをざっくりした語り口で語る本。民主主義の前提では「バカの存在」が無いことになっている(合理的な国民で構成される)から、民主主義の理念を尊重してバカの存在を許し続ければ衆愚政治になり、教育によって思想を矯正すれば国家主義になる、バランスの難しい問題だ。

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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