思いつきで世界は進む 「遠い地平、低い視点」で考えた50のこと ちくま新書

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480071965
ISBN 10 : 4480071962
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
追加情報
:
224p;18

内容詳細

「あんな時代もあったよね」と懐かしんで振り返ることができないここ数年の怒涛の展開。国会でも巷でも、まともな議論はなりたたないし、小難しいことを言われると、言ってくる相手に怒りを覚えるような輩だらけ。さらには、世界も日本も、バカが偉くなってしまい、それに疑問をもつことにも麻痺しちゃっている今日この頃。そんな世の中に起きた日常の変化から世界的な事象までを見渡した時評集。

目次 : 第1章 バカは忘れたころにやってくる(反知性より無知性がこわい/ 「バカ」という抑止力 ほか)/ 第2章 いったい日本はどこへいく(戦後七十周年/ 人を介する事実 ほか)/ 第3章 誰もが話を聞かない時代(議論の余地/ まず「総論」から始めよ ほか)/ 第4章 思いつきで世界は進む(言うだけなら簡単なこと/ フィクションが襲って来る ほか)/ 第5章 世界は一つなんて誰がいった?(「世界は一つ」でいいのかしら?/ 『三銃士』の頃を思い出す ほか)

【著者紹介】
橋本治 : 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作ほか、多彩な執筆活動を行う。著書に、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞受賞、新潮社)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞受賞、集英社)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞受賞、中央公論新社)、『草薙の剣』(野間文芸賞受賞、新潮社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    橋本 治は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいた作家です。 著者の時事エッセイ、基本的な考え方が似ているので、愉しく読めました。 ユーチューブに削除要請をしている?、安倍首相のゴルフ事件の動画は現在確認出来ました(笑) https://www.youtube.com/watch?v=qNs12SdkMK0 本書が遺作となるのでしょうか? 改めて著者の著作および活動、功績に敬意を表するとともに、衷心よりお悔やみを申し上げます。

  • 佐島楓 さん

    幼児化するひとびとと劣化する政治、責任を取りたがらない指導者で成立する国々。こういうふうに厳しい言葉で違和感や不快感を一刀両断するかたがどんどん少なくなっていってしまってはいけないのだと思う。

  • さぜん さん

    平成の時代の終わりと共に逝ってしまった。次の時代も辛口で評して欲しかった。橋本さんに言われてああそうか考えなきゃと思って生きてきた。無知でバカな私は叱咤されなきゃ流されてしまうのだ。「人が死ぬこと」で人は時代の終わりを感じ取って死んでいくと書いている。橋本さんは敏感で頭の良い人だから実行しちゃったんだな。1人の作家が亡くなってこれほど寂しさを感じたことはない。「遠い地平を俯瞰的に眺めて、想像力だけを地に下して現実を低く見る」を忘れずにいきたい。

  • trazom さん

    昨年亡くなった橋本治さんの最晩年のコラム集。時事的で今では賞味期限切れの内容が多いし、老醜の戯言のような絡み方に眉を顰めたくなる部分もあるが、でも、戦後生まれで、こういう毒舌の頑固親爺が少なくなっただけに、橋本さんは貴重な存在ではあった。「アナ雪」に向かって「あんなケバいツケマツ毛で、何が「ありのまま」や!」なんて、全く言いがかりでしかないけれど、改憲論議に対して「憲法とは、国民が「国家権力を縛るもの」」とか、「力ある大きな者ほど大きく譲歩すべき」など、橋本さんなりの正論が懐かしい。もうすぐ一周忌か…。

  • 踊る猫 さん

    橋本治という人は、一種の落語家なのではないかと思う。語り口は頓智が効いていて、難しい時事問題も風俗も分かりやすく(悪く言えば単純明快/単細胞的に)ぶった斬って世間知で問題を建て直す。高校時代は良く読んだのだけれど、流石に歳を重ねるとその語り口の単純さが鼻について(仕事も量産が過ぎると思ったので)、読まなくなってしまった。久方ぶりに読んだ本書も何処か食い足りないところがあったけれど、それでも変わらずに時代を見据えて堂々と間違った正論を(と書くと語義矛盾?)語ったところは見事だと思う。自分の頭で考え抜いた人だ

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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