窯変源氏物語 5 中公文庫

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122025219
ISBN 10 : 4122025214
フォーマット
出版社
発行年月
1996年01月
日本
追加情報
:
16cm,474p

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読書メーターレビュー

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  • syota さん

    須磨から戻り、着々と栄華への道を歩む光君。今昔物語を彷彿とさせる独立したエピソードの「蓬生」を除けば、比較的順調に話が進む部分なのだが、橋本さんの手にかかると、人の心の襞を覗き込むような濃密な心理ドラマに変貌してしまう。特に、明石の方の性格付けは独特。控えめで理性的という従来の印象をひっくり返すような描き方には驚かされたが、生身の女の息遣いが立ち上ってくるようで、ずしりとした読み応えがある。ただ、光君目線での一人称で語られるので、相手が意のままにならないと、とたんに悪く言う傾向はあるように思う(苦笑)。

  • LUNE MER さん

    末摘花の再登場〜秋好む中宮との攻防戦(光源氏の敗北)。有名な末摘花だが、「末摘花」の帖にて仲介役であり今回出番なしの大輔の命婦こそが魅力的なヒロインだったわけでちと寂しい。そして個人的に嫌いなシーンベスト3に確実に入るのは、明石の上との間に授かった娘を紫の上の養子にしようと画策するところ。特に窯変は光源氏の一人称で語られるので彼のエゴが明晰に言語化されており、嫌悪感が溢れる。ただ、当時の身分社会を前提としたときに娘の幸せのために取り得る唯一に近い手段だということについては関係者がみな納得しているのも事実。

  • かふ さん

    各帖がページ数以上に長く感じるのは光源氏のモノローグがどこまでも問いのなかに彷徨っているからだろうか?「蓬生」は待つだけの末摘花が姫として宮廷に上がっていくファンタジーとして面白い。続く「関屋」「絵合」ではぐっと明るい調子になっていく。「関屋」では空蝉よりも小君の不服従に腹を立てる。「絵合」がこんなにも明るく感じられたのはそれまでの経緯があったからだろうか?「松風」は再び待つ女と母でありながら愛人である悲しみ。光源氏は母たちをどん底に落とす悪魔大王なのかと思うほど酷い。

  • Jack Amano さん

    ほぼ30年ぶりの再読。橋本治氏の心理描写が非常に上手く読み応えあり。原文と比べながら読みたい気分にもなるが、そこまではしない。光源氏の身勝手さも変わらず、でも、その気持ちも理解できなくはない。まだまだ先は長い。

  • みほ さん

    嫉妬を恐れる普通さに笑う。しかし、御息所の哀れ。

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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