草薙の剣

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784104061150
ISBN 10 : 4104061158
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
347p;20

内容詳細

10代から60代まで、10歳ずつ年の違う男たちを主人公に、彼らの父母、祖父母までさかのぼるそれぞれの人生を、戦前から平成の終わりへと向かう日本の軌跡のなかに描きだす。敗戦、高度経済成長、オイルショック、昭和の終焉、バブル崩壊、二つの大震災。みな懸命に生きながらも親と子はつねに断絶を抱え、夫婦はしばしば離婚する。人生はつねに、思い描いたことの外にある―ごくふつうのリアルな日本人の心の100年を描いて、読者をさまざまな記憶でつよく揺さぶりながら、戦後日本の行き着いた先としての現代のありようを根底から問い返す、橋本治、畢生の長篇小説。作家デビュー40周年記念作品。

【著者紹介】
橋本治 : 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作ほか、多彩な執筆活動を行う。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞を、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    世代が違う6人の男たちの人生。それぞれの親やそのまた親まで遡りながらなので、途中まで多少混乱したまま読み進む。連れ合いとの関係も加わり、また、どこかで人生が重なっていたり・・時代背景もしっかりあって『多くの日本人の普通』を描くと多分こうであっただろうと。当たり前にそこに生きてきた人生がしっくりくるのだ。何も変わったことは無い。けれど、たしかに「あゝ、そうだった。」と思わせてくれる。ー本当にごく普通のリアルな日本人の心の100年は嘘じゃないー

  • starbro さん

    橋本治は、学生時代からずっと読み続けている作家です。著者の作家40周年記念作品、タイトルから歴史小説かと思って読み始めましたが、全く異なり、戦後ノスタルジー市井の人々の物語でした。但し、本書は橋本治らしさが全く感じられず、橋本治も老いた感じがします。

  • KAZOO さん

    物語なのでしょうがどちらかというと昭和の時代を主人公たちを狂言回しにして振りかえっているのではないかと感じました。物語の主人公たちは数人いるのですが、私はどちらかというとそこの出来事が印象に残って自分がこの小説の中にいるような感じを受けました。私にとっては印象に残ります。

  • fwhd8325 さん

    これは、私の物語なのかもしれない。次々に語られる出来事は、確かにそこに私もいた。だからなんだではなく、そこにいたことがこの物語のポイントでもあると思う。そこにいた私は、彼らと同じように感じたこともあるが、その出来事の中には忘れ去ってしまったものもあることに自分が情けなくもある。そして、それが今の日本の姿でもある。不思議な想いがぐるぐる回っている。

  • クリママ さん

    1945年生まれの作者。一番年上が1953年生まれで、10歳ずつ年齢の違う6人の男、その両親、兄弟、妻の、戦中、戦後から現代にかけての物語。名前、時代が交錯し、わかりにくく思うところもあった。同時代を生きてきたとはいえ、彼らとは環境がずいぶん違い、感情移入することは難しかったが、実際の出来事に、あとから振り返ればそうだったと思うものの、その時には何も感じす考えずに暮らしてきたのは同様だったかもしれない。客観的に淡々と続く文章。草薙の剣を使うべき時はいつなのだろう。

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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