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ハサミ男

殊能将之

User Review :4.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062735223
ISBN 10 : 4062735229
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2002
Japan

Content Description

怜悧・大胆・精緻
新感覚ミステリの傑作


ハサミ男=美少女連続殺人鬼。死体の首には鋭く光るハサミが一丁!


美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!


第13回メフィスト賞受賞作
連続美少女殺人事件。死体ののどに突き立てられたハサミ。その残虐性から「ハサミ男」と名づけられたシリアル・キラーが、自分の犯行を真似た第3の殺人の真犯人を捜す羽目に……。殺人願望と自殺願望という狂気の狭間から、冷徹な目で、人の心の闇を抉るハサミ男。端麗なる謎!ミステリ界に妖しい涼風が!


―――最近、推理小説らしい推理小説がないとボヤいている人へ。そんな貴方には、『ハサミ男』との心躍るひとときがお勧め。小気味よいユーモアと警句、三重四重のたくらみを秘めた構成の妙、ありきたりの「狂気」に居直らない志の高さ──異能な才気がほとばしる注目新人の1st.は、久しく忘れがちだったミステリのダイゴ味をたっぷり堪能させてくれる。気分は〈クライム・クラブ〉系、ネオサイコ・パズラーの快作!──法月綸太郎




【著者紹介】
殊能将之 : 1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、本作で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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この本の主人公は一種の快楽殺人者なのです...

投稿日:2021/07/29 (木)

この本の主人公は一種の快楽殺人者なのですが全体を通して二重人格気味の主人公の心理がよく描けていると思います。 主人公は女子高生を殺したあと、喉にはさみを突き立てるという連続殺人犯ですすが3人目に狙っていた女子高生が、別の誰かに同じ手口で殺されてしまいそこから、主人公の犯人探しへの推理が始まりますが…、最後に大きなどんでん返しが待っています。 読んで損はないと思います。

aozo さん | 鳥取県 | 不明

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本好きな友達に勧められて借りて読みました...

投稿日:2021/07/04 (日)

本好きな友達に勧められて借りて読みました。何の疑いもなく読み進め、最後わぁぁぁぁぁとなります。そんなに読書習慣がなかったのですが、これ以降いろんな本に出会いたくなったきっかけの本です。ぜひ手に取って読んでみてください。

あおぞら さん | 三重県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    再読したくなったので。そういえば映画化はどういう風になっているのか…。これはもう新本格のスタンダードの一冊といって良い作品。実は個人的には『美濃牛』の方が好きだったりするものの、細かい部分までの纏まりやトリックの破壊力はやはりこちらが上。これまでに、もうたくさんの亜種が産まれているので、人によっては当時の読者のようなぶっ飛びは味わえないかもしれない。しかし、破壊力を極限まで高めるための細かい工夫を入れつつ、わかりやすい文章で読書ビギナーにまで丁寧に門戸を開いている感じがあって、そこがまた良いところと思う。

  • Tetchy

    実にミステリの定型を裏切った物語だ。探偵役が連続殺人鬼であり、しかも真犯人は…おっと危ない。結末もいわゆる大団円ながらも歪んでいる。タイトルも含め、企みに満ちた作品だ。それだけにあのサプライズでは一点だけ不満が残る。詳しくは書けないが、一人称叙述での自己描写と三人称叙述での描写の違いは他人がそう思っていなくても自分では気になっているということなのだろうか(あ〜、もどかしい書き方だ!)?しかし半ば使い古されたシリアルキラー、サイコパス物をこんな風に料理するとは実に面白い。個人的には洋楽ネタがツボだった。

  • サム・ミイラ

    このところこういう作品を続けて読んだせいか、疑い深くなったようで一番の謎は半ばで分かってしまった。というかそう信じて読む事にした。書き出しにおける「わたし」の違和感からタイトルの付け方に至るまで、いやよく出来ている。途中「あれ違うのかな?」となったが信じ続けて良かった。そうなると犯人もだいたい目星はつくがこの展開はやめて欲しかった。登場人物の誰かを犯人にしなければ落ち着かないとばかりのハリウッドのB級映画的な流れは残念。刑事たちが言う通り偶然も大きすぎた。多重人格の描き方も秀逸なだけに非常に惜しい。

  • 33 kouch

    予測のセンスがない自分はいつも最後に裏切られ、お陰様でミステリーが楽しめる。今回も結末が意外過ぎてまたいいお客さんになってしまった。 "自問自答する何者か"と"現実世界"が交互に展開される。死にたいと思って死にきれない異常性が最後まで頭から離れない。爽快感はないけど予測出来ない展開はやはり面白かった。

  • しんごろ

    あまりミステリーは読まないんですけど、面白かったですね。読んでて、あれ?というか、違和感を感じるのが多々あり、自分がこいつだと思った犯人とは違いましたが、一部分は正解かと勝手に自己満足(これ以上、書くとネタバレになるし…)。ラストシーンで、なるほど、そんな伏線があったのねとすごく納得!終盤あたりの途中、こんがらがったのもあったんですが、それでも良質なミステリー物を読んだ気持ちになりました。

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