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源氏物語九つの変奏

江国香織

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101339627
ISBN 10 : 4101339627
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時を超えて読み継がれ、日本人の美意識に深く浸透した『源氏物語』。紫式部が綴って以来千年を経た「源氏物語千年紀」に際し、当代の人気作家九人が鍾愛の章を現代語に訳す谷崎潤一郎、円地文子らの現代語訳により、幾たびも命を吹き込まれてきた永遠の古典。その新たな魅力を九人九様の斬新な解釈と流麗な文体で捉えたアンソロジー。

【著者紹介】
江国香織 : 1964(昭和39)年、東京生れ。短大国文科卒業後、アメリカに一年留学。2002(平成14)年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞

角田光代 : 1967(昭和42)年、神奈川県生れ。早稲田大学卒。2005(平成17)年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞

金原ひとみ : 1983(昭和58)年、東京生れ。2003(平成15)年『蛇にピアス』ですばる文学賞受賞。翌年、同作で芥川賞を受賞した

桐野夏生 : 1951(昭和26)年、金沢市生れ。成蹊大学卒。99(平成11)年『柔らかな頬』で直木賞、2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞受賞。『ナニカアル』で10年に島清恋愛文学賞受賞、同作で11年に読売文学賞受賞

小池昌代 : 1959(昭和34)年、東京生れ。津田塾大学卒。2000(平成12)年に詩集『もっとも官能的な部屋』で高見順賞、10年に詩集『コルカタ』で萩原朔太郎賞を受賞。小説「タタド」で07年に川端康成文学賞受賞

島田雅彦 : 1961(昭和36)年、東京生れ。84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、92(平成2)年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞を受賞

日和聡子 : 1974(昭和49)年、島根県生れ。2002(平成14)年詩集『びるま』で中原中也賞を受賞

町田康 : 1962(昭和37)年、大阪生れ。2000(平成12)年「きれぎれ」で芥川賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞

松浦理英子 : 1958(昭和33)年、松山市生れ。94(平成6)年『親指Pの修行時代』で女流文学賞、『犬身』で2008年に読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

    源氏物語を下敷きに、九人の作家さんが自由に編んだ九つの章。原作に忠実にと頑張ったのだろうな、という方もいれば、アレンジ強めで、あれ?現代の普通の話に「光」って名前つけただけ?みたいな作品もあったり。原作の匂い立つ感じはそのままに「マ・シェリ」とか使っちゃう江國香織さんの「夕顔」、大胆に現代風の言葉を使いながら原作を壊してない流石の町田さんの「末摘花」、和歌の現代訳が美しすぎる小池昌代さんの「浮舟」がすごくよかった。この3人の源氏物語全訳があれば読みたいなぁ。源氏物語初心者の入口にはとてもよかったです。

  • がらくたどん

    ずっと本棚にあったのに初読(笑)源氏物語を素材にした創作アソート。裏解説に作家九人が「現代語に訳す」とあるが、角田は紫ちゃんとの出会い、金原は葵の上の妊娠を現代に移した二次創作。小池昌代は現代を舞台に主人公が「浮舟」のエロスに墜ちていく趣向。他6名は各様のトーンでの現代語訳。町田康は相変わらずの町田節で「末摘花」を小噺にするし江國香織の「夕顔」はフワフワ。桐野夏生の「柏木」が思いの外律儀な訳文で「ん?」と思ったが幼く世間知らずな女三宮の芯に眠る強かさを描き流石。煮ようが焼こうが源氏は源氏の横綱相撲とも思う

  • 佐島楓

    角田さんの紫の上が色っぽくて好きすぎる。そう、そう、おんなは生まれながらにしておんななのだよ……!

  • まつこ

    秋=月=光=源氏!ということで読んでみました(結構無理あり)。そのまま訳語で書かれているものもあれば、かなり崩したものもありました。どちらかといえば崩したものの方が作家さんの味が出てて好きでした。挙げれば、まず角田光代さんの『若紫』は高校の頃授業で習ったこともあり入りやすいのと、話の世界が面白かったです。金原ひとみさんの『葵』や町田康さんの『末摘花』は崩れ方少し違いますがどちらもそれが良いです。桐野夏生さんの『柏木』と江國香織さんの『夕顔』は恋焦がれる感情の表現が好きです。各々違えど、源氏の魅力は不変。

  • あつひめ

    古典に近いものもあれば、アレンジされて別物のように感じられる作品もある。本来の登場人物たちの心の声を聞いたような気になったり。楽しみかたは幾重にも広がった気分。いつの時代でも受け入れられそうな内容の源氏物語だけど、プレイボーイぶりに満腹状態になりそうになることも。小池さんの浮舟で、源氏タイムを満喫する「わたし」の不思議な体験のような展開がとても心を引き付けられた。ラストがスッと心を現実に戻してくれるところが小池さんの腕を感じさせる。あとに引きずらないところが気に入った。

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