人生に効く寓話 グリム、イソップ、日本昔話 中公新書ラクレ

池上彰

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121508065
ISBN 10 : 4121508068
フォーマット
出版社
発行年月
2024年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
佐藤優 ,  
追加情報
:
256p;18

内容詳細

人生に必要なことはすべて寓話にあった!どんな苦しい時にも役立つ寓話の「読み方」、教えます。

目次 : プロローグ 現代に昔話のページを開く意味/ 第1章 ギスギスした弱肉強食社会を知る(新自由主義の中で心が折れないために 「すっぱいぶどう」/ 競争社会のあさましさ 「蜘蛛の糸」/ インフルエンサーと大衆「兎と亀」/ 兎は文春砲?許してくれない「世論」の恐怖「かちかち山」)/ 第2章 競争社会の作法(「ほっこり」の中に貫かれるシビアな商品経済の論理 「手袋を買いに」/ 差別と道理とお金をシンプルに教える 「山ねこおことわり」 ほか)/ 第3章 競争社会の人間性(いじめの構造 「白雪姫」/ 秘密は自分の口から漏れる 「因幡の白兎」 ほか)/ 第4章 寓話、昔話を読む意味(特別な体験をすると、引き返せなくなる 「注文の多い料理店」/ 植民地支配の非対称性 「桃太郎」/ 危険なニヒリズムを排除せよ「藪の中」)

【著者紹介】
池上彰 : ジャーナリスト。1950年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、NHK入局。報道記者として事件、災害、教育問題を担当し、94年から「週刊こどもニュース」で活躍。2005年からフリーになり、テレビ出演や書籍執筆など幅広く活躍。現在、名城大学教授、東京工業大学特命教授など計6大学で教える

佐藤優 : 作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。2005年から作家に。05年発表の『国家の罠』で毎日出版文化賞特別賞、翌06年には『自壊する帝国』で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Carlyuke さん

    童話, 寓話, 昔話などと言う言葉がタイトルにあるとつい気になってしまう。寓話を現代的に解釈する対談本。二人はそんな風に読むんだなと感じた。新自由主義。 例えばアリとキリギリスだと, 今の学生さんの年代の若い人たちであれば, キリギリスを追い返してしまう, そんな記述に世代ギャップを感じる。弱者は社会として助けるという考え方から離れていっているのかな。 蜘蛛の糸がカラマーゾフの兄弟の中の逸話からヒントを得ただろうというのは初めて聞いた。その他色々なことを学ぶ良い読書だった。思っていたのとは違っていた。

  • gtn さん

    「兎と亀」の教訓。なぜ、兎に勝ったのかと周りに問われ、うまく答えられなかった亀が、その返答の仕方を教わりに長老の海亀を訪ねる。「お前の足が速いから」と答える長老。その言を信じ込み、自分は足が速いと吹聴し、結果として多くの動物仲間を巻き込む大惨事を招く。佐藤氏は、その長老を、体験も調べもせず、情報を一方的に拡散するインフルエンサーになぞえる。実例として何件か思い当たる。

  • Katsuto Yoshinaga さん

    グリム、イソップ、日本昔話からの計20話を、新自由主義の情況と競争社会の構造と本質、自己責任論から解釈してみるという一冊。これらの寓話が書かれた頃には新自由主義なんてなかったわけで後付けといえば後付けだが、どうとでも読めるのが寓話なので、これらを池上節と佐藤節で如何に詠むかというところが面白い。“すっぱいぶどう”は「適性の問題を能力の問題と勘違い」(佐藤)、“かちかち山”は「読後感がすっきりしない。文春砲も同じ」(池上)、“浦島太郎”は定年後のサラリーマン等々、いつもの掛け合いでの考察が面白い。

  • '75s'85s さん

    支配者階級に都合のいい言説を流布する役割を担って、人生を「降りた」立場から「物事は白か黒か」「とにかく効率第一」という時代の要請と同化したことを述べる「第3のニヒリズム」!。自分を大切にしないのだから、他者に対しても冷淡。そんなニヒリズムが、現下の日本社会が直面する最大の思想的危機!。なんてことを踏まえつつ、「すっぱいぶどう」「兎と亀」「かちかち山」「瘤とり爺さん」「猫の草紙」「アリとキリギリス」「因幡の白兎」「注文の多い料理店」「藪の中」などの対談を読むと面白かったです。

  • ごへいもち さん

    人生に効くのかなぁ

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池上彰

1950年長野県生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。記者やキャスターを歴任し、2005年に退職。現在、東京工業大学特命教授など計6大学で教える

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