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陸王 集英社文庫

Jun Ikeido

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087458831
ISBN 10 : 4087458830
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan

Content Description

勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか?

【著者紹介】
池井戸潤 : 1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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数年前にドラマ化された作品です。これまで...

投稿日:2021/03/16 (火)

数年前にドラマ化された作品です。これまでの池井戸潤の作品は、人間の汚い部分にフォーカスされることが多かったですが、こちらは中小零細企業を応援するメッセージが込められており、とてもポジティブな気持ちになれました。ドラマを見ていない方は、まず本から入ったほうが良いですよ。半沢直樹同様、ドラマの演者は味が濃いので、本を読んでいても、ドラマの演者の顔が思い出されてしまいます。

もち さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    ちょうど、ランニングシューズを新しくしたタイミングで文庫化されたので再読。文庫だと、こんなに分厚くなることにまずビックリ。改めて読んでみると、オイシイ場面展開や山場が多く、長さが全く気にならないのはすごい。単行本のレビューでも書いたように、『下町ロケット』とは、著者の描く組織像に変化が見られ、今作の宮沢社長は、基本、決断以外の仕事はしない。ここら辺から、自然にボトムアップが為されるチームが描かれるようになって、『下町〜』の続編でもその流れは継承されている。同じようなことが解説でも言及されている。

  • 三代目 びあだいまおう

    零細老舗の弱小足袋メーカーが企業存続を懸けてスポーツシューズ業界に勝負を挑む!次々と立ちはだかる壁と危機、大企業によるモラル度外視の攻撃!飛躍の兆しが見えた途端の倒産危機!『下町』『ルーズヴェルト』に代表される池井戸作品の王道。既読感さえ伴うほどの類似したプロットだが、この手のストーリーに弱い身ゆえ幾度か涙する。古株社員がいい!頑固一徹顧問がいい!息子も選手も!池井戸さんが似たプロット作品で我々を感動と明日へのモチベーションを刺激し続けるのは、きっと我々に託した『日本企業再生へのエール』なのだろう‼️🙇

  • KAZOO

    数年前に単行本が出版されてテレビドラマが話題になったことがありました。文庫になったので、この分厚い本を読んでみました。原田マハさんの「リーチ先生」と同じように一気に読んでしまいました。足袋屋がランニングシューズに乗り出すまでのところを駅伝の選手や靴の素材を作っている会社の元経営者、あるいは金融機関の担当者などを交えて物語を紡いでくれます。中小企業の生き様をうまく描いてくれています。

  • のり

    老舗足袋業者の「こはぜ屋」は先細りの現況を打破する為に新事業に乗り出す。足袋作りのノウハウを生かしランニングシューズ開発へ…しかし次々と立ちはだかる壁や資金繰り・大手の圧力…「陸王」誕生までの苦難が半端なかったが、チームこはぜ屋の結束力には心射たれる。信頼関係や新たな出合いが財産になっていく。「足軽大将」のネーミングも好きだ。池井戸作品の中小企業はヤル気を喚起させてくれる。

  • 小説を最初に書いた人にありがとう

    文庫化よりドラマ化が早い池井戸作品を恨めしく思いながらドラマにはまるパターンが続く。少し忘れた今、読み始めた。つもりが登場人物の顔が次から次に頭に浮かぶ。役所広司、小籔、寺尾聰、竹内涼真に高橋賢人。ドラマが原作に忠実で再放送を見てるようだった。逆に好きだったシーンが無いと気になる始末。タチバナラッセルの工場での決別のシーン、銀行の新担当が実はいい奴だった瞬間、など。。同じなのは最後の親子の会話「世界を見てこい、大地」で号泣。それにしてもピエールのせいでこの名作が再放送できなくなったら本当にもったいない。。

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