流人道中記 下 中公文庫

浅田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122073166
ISBN 10 : 4122073162
フォーマット
出版社
発行年月
2023年02月
日本
追加情報
:
342p;15

内容詳細

「武士が命を懸くるは、戦場ばかりぞ」。流人・青山玄蕃と押送人・石川乙次郎は奥州街道の終点、三厩を目指し歩みを進める。道中行き会うは、父の仇を探す侍、無実の罪を被る少年、病を得て、故郷の水が飲みたいと願う女。旅路の果てで語られる、玄蕃の抱えた罪の真実。武士の鑑である男がなぜ、恥を晒してまで生き延びたのか?

【著者紹介】
浅田次郎 : 1951年東京生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞・司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞を受賞、16年『帰郷』で大佛次郎賞、19年菊池寛賞を受賞。15年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • タイ子 さん

    最後まで読むと本作の重さがズシリと胸に響く。読んでいる最中は流人・青山玄蕃と押送人・石川乙次郎が旅の道中で掛け合うセリフとか、仕草が面白くてクスリと笑える場面もしばしば。上巻は乙次郎の目線で描かれる事が多かったが、下巻になるといよいよ玄蕃が乙次郎に彼の生い立ちから今回までを語っていく。何せ、玄蕃の男気溢れる武士の姿に惚れてしまう。旅の途中で出会う訳ありの旅人に対する納得の落としどころに頷き、最後に玄蕃が語る武士の生き方に思わずホロリと涙がこぼれる。これで本当にいいのか?問い掛けても物語は答えてくれない。

  • じいじ さん

    いよいよ、二人の奥州路「道中記」も佳境に入ります。その行く先々で、見るからに貫禄の違いから、どちらが罪人か?見間違えられるのが面白い。道中、玄蕃の罪人とは思えぬ善行の数々も、この物語の見どころです。ついには、玄蕃の人間性に心打たれてしまう乙次郎です。この小説、読み手にも途中途中で考えるテーマを与えてくれました。もう一度読み返したくなった物語です。

  • ばう さん

    ★★★★★物語が終わりに近づくにつれ「どうかいつまでもこの旅が続いてくれ」と祈る様な気持ちになると同時に涙で文字が滲んで仕方がなかった。青山玄蕃、なんて大きな器の男なのだ。道中の様々な出会い、玄蕃との会話を通じて法を守る役人として自分は何をなすべきか考える乙次郎は堅物だけれど真面目で優しい男。「武士とは何か、家とは何か」という問いの答を身を持って示した玄蕃。いつ終わるとも知れぬ旅の終わりに乙次郎は初めて玄蕃の名を言う。その場面で涙腺が一気に崩壊した。本当に良い物語を読む事が出来たことに今は感謝。

  • Atsushi さん

    様々な人と関わりながら玄蕃と乙次郎の旅は続く。亀吉の悲しい最期には思わず天を仰いだ。徐々に明らかになる玄蕃の生い立ちと抱えた罪の真実。太平の世に失われてしまった武士の矜持とは。法よりも礼を重んじた玄蕃の生き様に胸が熱くなる。乙次郎の成長も清々しいラストが印象に残った。

  • 優希 さん

    読む手が止まりませんでした。武士でいる方が楽なのに、自ら罪人となる。武士は戦でしか命を落としてはいけないというのがグッときます。これぞ武士の鏡ではないですか。何故恥を晒して生き延びたのかが明らかになったとき、納得が行きました。最後が駆け足気味でしたが、面白かったです。

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