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月とライカと吸血姫 5 ガガガ文庫

牧野圭祐

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094518047
ISBN 10 : 4094518045
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
かれい ,  

Content Description

誰がために、月を目指す

共和国の宇宙開発が停滞するなか、それまで後手に喫していた連合王国は資金力と組織力を武器に目覚しい成果を上げ続けていた。一方、焦りを募らせる共和国政府上層部は、人命を軽視した無理難題を現場に押し付ける。
〈ライカ44〉の訓練センターの副長官に昇進したレフは、同じく教官を務めるイリナと後進の育成に励みつつ、自らも月への飛行のため訓練を続けていた。
そんな中、レフの同期であるミハイルとローザが結婚するというニュースが飛び込む。しかしそれは、停滞気味の宇宙開発を隠蔽したい政府によって仕組まれた強制結婚。憤るレフとイリナだが、さらなる理不尽が彼らを待ち受けていて……。
宇宙飛行士は、技術者は「人類の夢」のため、いつだって命がけだ。しかし、国家の威信という名の下に、政府の駒であり続けるのは本当に正しいことなのだろうか。
これは、世界が東西に二分され、月を目指し争っていた時代の物語。その光と陰、表と裏の歴史に、宙に焦がれた人と吸血鬼がいた。
宙と青春のコスモノーツグラフィティ、新章「月面着陸計画編」ここに始動!


【編集担当からのおすすめ情報】
「このライトノベルがすごい!」(宝島社刊)にて2年連続ランクインを達成!美少女吸血鬼YouTuberの赤月ゆに様やクリエイター集団「H△G」とのコラボも果たし、ますます勢いに乗る「宇宙×青春」の物語! 今巻からいよいよ「月面着陸計画編」が始動。彼らを待ち受ける、史上初の悲劇とは……?

【著者紹介】
牧野圭祐 : ライトノベル以外にもゲームやドラマなど執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 海猫

    前巻からうってかわって、再び共和国側がメインの内容に。この巻では宇宙開発がどんどん進んで、レフとイリナの関係がもどかしいながらも、深まるのは微笑ましく。一方で共和国の秘密主義や圧力に、苦労している感じが生々しい。そして思い切った展開があったりする。また今回は紙面の使い方で、凝った演出をした箇所があってなかなか効果的。最初はレフとイリナだけがメインだったのに、巻数重ねて登場人物が増えたもんだなあ。次巻はまた内容の規模が広がりそう。外伝小説も出るそうなので今から楽しみ。作品から溢れるロマンが味わい深い。

  • ゆなほし

    シリーズ5作目。政府によりレフの同期ミハイルとローザの強制結婚が仕組まれ憤るレフとイリナだが、その先に史上初の悲劇が待ち受けていて…。まず、今巻はこれまでのどこか王道めいた「美しく正しい宇宙ライトノベル」とは違う顔を見せており、その衝撃から暫く無になってしまった自分がいる。これも物語の根底に史実に基づく丁寧な基盤があるからで、やはり本シリーズは他の宇宙ものとは一線を画す魅力を持っている事を改めて再確認した。今後の展開はさらに胸アツで、この本格宇宙小説をずっと追いかけていきたい。

  • むっきゅー

    5巻から再び「共和国編」。連合王国との宇宙開発競争が熾烈さを増して来たため、無理な計画からついに起きてしまった「史上初の悲劇」。月面着陸を成功させるために、共和国と連合王国との共同プロジェクトが必須であり、そのためにレフ達がとった作戦が...。今巻も共産主義国家の言論統制と余りにも軽すぎる命の重さにゾッとする展開。だからこそ、宇宙飛行士たちの熱く真摯な気持ちがより強く印象に残る。落ち込んだレフを励ますために、イリナが連れ出した夜間飛行がロマンティック。泣けてきますね...。次巻が待ち遠しい。

  • よっち

    共和国の宇宙開発が停滞するなか、資金力と組織力を武器に目覚ましい成果を上げてゆく連合王国。焦りを募らせる共和国政府上層部の無理難題と教官となったレフたちの苦悩が描かれる第五弾。今回は舞台を再び共和国に移しての物語でしたけど、予算も自由にも乏しい共和国側の劣勢と、何とか挽回しようと無理を重ねる状況で起きたやりきれない悲劇。共和国にも逆風が吹き荒れるまでは史実の宇宙開発史に近い展開でしたけど、勇気を持って立ち上がったレフとイリナが作り出した転機を、何とか希望ある未来へと繋いでゆく展開を期待したいところです。

  • サケ太

    綱渡りだった宇宙競争の最中、遂に悲劇が起こる。だが、青年たちは歩みを止めない。宇宙を目指す、月に行く。その目的の為に駆ける。あとがきにて歴史的な出来事と比較して書かれているのが、非常にありがたい。国家の都合に振り回され、頼りにしていた人は病床、権力者は更なる暴走の兆しを見せる。そこでも折れない主人公たちが素敵。大きな壁を乗り越えて、新たなる道は切り開けるのか。すっごい面白くなってきた。

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