猫のエルは 講談社文庫

町田康

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065262481
ISBN 10 : 4065262488
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
136p;15

内容詳細

共に暮らす猫とねずみ。冬に備えておいしい油をとっておきました。しかし、猫がひとりでなめてしまい、ねずみは怒ります。言い訳を探す猫は、王子さまが白い馬に乗ってやってくるのを見つけ―(「猫とねずみのともぐらし」)。猫を愛する著者による、珠玉の作品集。単行本の扉絵・挿画をフルカラーで収録。

【著者紹介】
町田康 : 作家・パンク歌手。1962年大阪府生まれ。高校時代からバンド活動を始め、伝説的なパンクバンド「INU」を結成、’81年に『メシ喰うな!』でレコードデビュー。’92年に処女詩集『供花』刊行。’96年に発表した処女小説「くっすん大黒」で野間文芸新人賞、ドゥマゴ文学賞を受賞。2000年「きれぎれ」で芥川賞、’01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、’02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、’05年『告白』で谷崎潤一郎賞、’08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mae.dat さん

    ねこねこファンタジー童話風短篇4話+ポエム風表題作1話。「町田康×ねこねこエッセイ」を全て読み終えて。町田猫ロスを埋めるべく手にしたの。町田さん家に黒ねこのエルが居たよなぁ。その仔の事を書いたのかなぁ? なんて思いながら。そしたら表題作はエルのことだった。その話は『猫のあしあと』に詳しく(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ᴗ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)。表題作以外は町田さんらしい冗句でぼかしていますが、総じてネコを取り巻く環境を鋭く抉っていたりしてね。身につまされる感じもします。ヒグチユウコさんの挿絵がユーモラスで良い味。

  • chanvesa さん

    「ココア」が切ない。ネコは大半があんまり幸せな生涯を送れない。そういうことを強く思わせる一篇。「猫のエルは」は生きていることの奇跡を痛感させる。ヒグチユウコさんの丸々したネコの絵は実に可愛らしい。住処の向かいに野良ネコの親子が二家族すみついていて、警戒されてお近づきにはなれないけど、今日は元気かなとかいるかなと、通勤前にちらっと遠くから見る。もうそれで十分かなと最近思う。

  • 桜もち 太郎 さん

    猫をこよなく愛する町田康らしい作品だった。こよなく愛するというより慈悲の心があるからかけた作品かもしれない。物語はほとんどファンタジーぽいもので、大人の絵本という感じかな。作者自身、保護猫のボランティアをしているらしく、それを題材にした作品が多かった。そんな境遇の猫達の悲しさ切なさがヒシヒシと伝わってきた。猫の不思議な世界を堪能することができた。

  • mihya さん

    ヒグチユウコさんの表紙を見て購入。挿絵もヒグチユウコさん。猫愛に溢れた内容とちょっと不思議な世界と合っていた。膝の上に猫を乗せて(乗っかられて)読んだ。「とりあえずこのままいこう」、さきの春に虹の橋を渡った猫を思い出した。あの子は帰って来て私の傍にいるのだろうか。

  • えつ さん

    単行本発売時に読んでいて、今回4年半ぶりくらいに文庫で再読。文庫も発売時に購入していたのに、1年以上積んでしまった…!やっぱりヒグチユウコさんのイラストが素敵だし、町田康さんの物語の世界観とマッチしている気がする。お伽話みたいな雰囲気を纏ってる感じも良い。町田さんの猫愛に溢れた作品。猫(ときどきその他の動物)目線の世界。どんなに憎くても、結局、最終的に猫は可愛い。そう、猫は可愛いの。結局、可愛いから何でも許せる。いるだけで儲けもの。

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人物・団体紹介

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町田康

1981年、パンクロック・バンド、INUのヴォーカリストとしてデビュー。 同バンド解散後、石井聰互監督の『爆裂都市 BURST CITY』に出演するなど個性派俳優としても活動。 1996年には処女小説『くっすん大黒』で文壇デビュー、2000年には『きれぎれ』で第123回芥川賞を受賞した。

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