海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲 講談社タイガ

白川紺子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065350126
ISBN 10 : 4065350123
フォーマット
出版社
発行年月
2024年05月
日本
追加情報
:
288p;15

内容詳細

楽師の家に生まれた忌は、幼いころより笛の師匠に楽を学び、才能を開花させる。
しかし、あるとき吹けば滅亡を招くという禁忌の曲を吹いてしまう。
破門寸前の忌を、海神の娘がとりなし、以来忌は彼女に深い恩と憧憬を抱く。

ある年、隣国の沙文と大きな戦が起こり、領主が射貫かれて海に転落。
忌はかつて自分が吹いた滅びの曲のことを思い出し、自らを犠牲に海に身を投げる。

【著者紹介】
白川紺子 : 三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • よっち さん

    かつて「沙来」と「沙文」の二つの国だったという最東端の沙文。沙来の天才楽師・忌は海から聞こえる音色に心奪われ、滅びの曲と知らずに奏でてしまう第3弾。隣国・沙文と戦を重ねていた沙来は領主を失い、彼と時の海神の娘・累が産んだ男児は敵国・沙文の次の領主となると託宣を受ける皮肉。滅びの曲の美しい歌に魅せられてもう一度聴いてみたいと思った海神の戯れに翻弄される両国に住む人々や、自らの運命を知り葛藤を抱えながら懸命に生きる若き領主と神の娘たちがいて、積み重ねてきた因縁とわだかまりを乗り越えようとする姿が印象的でした。

  • りー さん

    シリーズ2冊目。今回は、沙文と沙来という戦の絶えない2つの島が舞台。後半は永き戦でいがみ合ってきた2つの島の人々が共に生きる道を探る物語になっていた。私は前半の笛吹の話が心に残った。そういえば、幼い頃は祖母に「夜に笛を吹くと神様が来てしまうよ」と言われたなぁと思い出して。来てしまうよ、ということは、神は歓迎するものではないのだ。人にとっての良し悪しなど、神々にとっては視野の外なのだということをこの言葉は示唆していて、それはこの物語にも共通していると思う。そろそろ霊子様の物語も読んでみたい。

  • えみちゃん さん

    「海神の娘」第2弾です♬今回は世界の南のはずれにある《沙来》(しゃらい)と《沙文》が舞台です。この2国は絶えず小競り合いを繰り返してました。戦は海で行われるのですがお互いの島に乗り込んだり、領主を殺したりしないなどの不文律があり決定的な争いにならないようにしていたのですがある日その均衡が破れ《沙来》は滅びます。《沙来》の海神の娘・累(るい)は海神の新たな託宣によって残された遺児を連れ《沙文》に渡るのですが・・。海神の加護を受けた領主だから正ばかりではない。海神の託宣によって嫁ぐのだから吉だとは限らない

  • 豆乳くま さん

    今巻はなかなか厳しいお話が多かった。海神の娘は政に関わってはいけないお話は、堂々巡りで十二国記を思わせる内容だった。渋い。

  • さとみん さん

    神がもたらすものは人には計り知れないと思っているので、最初の話でまさにそんな神の存在を堪能させてもらった。2話目はままならない人の感情を濃縮した話。あまりにも痛々しくて、なのにその痛みが甘いという。私にはこの話がこのシリーズで一番甘い恋物語に思える。この二話が表裏の関係となり、3話目以降も視点を変えて続く連作短編集という作りが素晴らしい。前作は世界観の紹介を兼ねた短編集だったが、今回は海神の存在を鏡にした人の描き方が多面的でものすごく好みだった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

白川紺子

三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

白川紺子に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品