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潤一郎ラビリンス 9 中公文庫

Junichiro Tanizaki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122033382
ISBN 10 : 4122033381
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1999
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yn1951jp

    女乞食や無秩序に広がりつつある浅草、腐乱する物や醜悪な物の中に永遠の美や新しい芸術の胎動を見出す天才。天才とは変質的心徴のひとつで、精神病の一形態であり、「変態」という逸脱者でもある。パリの醜悪な裏町に美を見出したボオドレエルに傾倒した谷崎が、震災前の浅草オペラ全盛時の新しい芸術が胎動するグロテスクな都市風景を描き出す。歌劇女優、真珠の美少女・美少年性、存在の不確かさ、不安定さが、様々な「変態」が蠢く醜悪な浅草の街の中で美しく輝いてみえる。

  • KAZOO

    この巻では、「鮫人」がほとんどを占めています。しかも前編で終わりということで未完のようです。浅草の大正時代の様子がよくわかるような気がします。私が谷崎の受ける他の作品からの印象とは若干異なる気がしました。どちらかというと読んでいて江戸川乱歩的な世界をえがいている気がしました。

  • ハチアカデミー

    メルティング・ポットとしての浅草というトポスは、おそらく描ききることが出来ない。人物は皆語り得ぬ過去を持ち、それが噂として広まる。しかし、その真偽を確認する術はなく、また作家の想像力も及ばない。川端の『浅草紅団』と本書の「鮫人」の奇妙な類似は、互いの影響関係などというチンケな理由故ではなく、浅草そのものの不可思議なのであろう。上海帰りの女優林真珠と、彼女を巡る男女の鞘当て物語ではあるのだが、未完故物語のベクトルがどこを向いているのか分からない。谷崎の浅草への愛憎表明、「浅草公園」も所収。要再読。

  • 蛸墨雄

    おい、「鮫人」未完なのかよ!なんだか、誰かにこの続き書いてくれよっ!って正直思った。誰がいいかなぁ。。。川上未映子さんにでも、どうかなぁ。当時の浅草、下町風情が溢れていて、谷崎の目線もとても優しく風景や人々をなぞっていて気持ちのいい作品なのに、おしいなあ。と言う感想。すごく漢字の勉強になる。また、これらの旧字を捨ててしまった日本の教育は間違っていると思う。

  • 訪問者

    どうも谷崎潤一郎と浅草というのは、合う様で合わない感じであるが、ともあれ「鮫人」は残念ながら、これから面白くなるだろう前編だけで終わっている。誠に残念な事である。

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