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ISBN 10 : 4480096612
Content Description
いつの世も庶民はひたすらこの世の幸を追い求めるもの。その奔放な想像力にかかれば神様仏様といえどもこの通り、親しみ深く荒削り、すこぶるかわいらしく、ときには世にも怖ろしい姿となる。アニミズム的感性に裏打ちされた力強く鮮烈な表現は、正統的な宗教美術とは一線を画す、異次元の美の宇宙を形づくっている。妖怪となった器物=付喪神の饗宴、白隠や仙〓(がい)の不羈奔放な禅画、大らかな性器崇拝と春画との関わり、そして北斎の劇画の如き仏画と異形の滝…。「奇想」の発見で日本美術史を塗り替えた眼の革命家が、宗教美術のもう一つの水脈に分け入り、その核心に迫る。
目次 : 1 日本美術に流れるアニミズム/ 2 変容する神仏たち―近世宗教美術の世界/ 謎多い遊行僧円空にひかれて/ 木喰と東北・上越/ 野に生きた僧―風外慧薫の生涯と作品/ 近世禅僧の絵画―白隠・仙〓(がい)/ 白隠“半身達磨像”(永明寺本)/ 3 浮世絵春画と性器崇拝/ 北斎の信仰と絵/ 北斎晩年の“ふしぎな世界”/ 4 天龍道人源道の仏画
【著者紹介】
辻惟雄 : 1932年、名古屋市生まれ。美術史研究家。東京大学大学院美術史博士課程中退。東京国立文化財研究所美術部技官、東北大学文学部教授、東京大学文学部教授、国立国際日本文化研究センター教授、千葉市美術館館長、多摩美術大学学長などを歴任。ユニークな視点で、従来あまり注目されてこなかった日本人の美意識、日本美術におけるエキセントリックな表現や「かざり」「アニミズム」などの遊びの精神の発掘を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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吟遊
読了日:2017/02/01
うた
読了日:2015/04/19
mittsko
読了日:2017/05/22
くれは
読了日:2015/05/18
はちめ
読了日:2015/06/26
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