疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた ブルーバックス

近藤一博

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065343852
ISBN 10 : 4065343852
フォーマット
出版社
発行年月
2023年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

疲労することが恥とされてきた欧米では、疲労の研究はタブーとされ、結果として、日本が世界の疲労研究をリードしてきた。しかしいま、うつ病や新型コロナ後遺症によって、疲労は世界共通の大問題となってきた! どうすれば科学的なアプローチができるのかもわからなかった疲労研究において、疲労の度合いを正確に測定する方法などを開発して世界のトップランナーとなっている著者が、そもそも疲労とはなにか、ヒトはなぜ疲労するのか、疲労を起こすメカニズムはどのようなものかを説く、かつてなかった疲労を科学する本!

【著者紹介】
近藤一博 : 東京慈恵会医科大学ウイルス学講座教授。1958年、三重県津市生まれ。1985年、大阪大学医学部卒業。1991年、大阪大学微生物病研究所助手。1993〜1995年、スタンフォード大学留学。1996年、大阪大学大学院医学系研究科・微生物学講座助教授。2003年より現職。2021年より東京慈恵会医科大学疲労医科学研究センターセンター長を兼任。ヒトヘルペスウイルス6(HHV‐6)の潜伏感染・再活性化機構を解明したほか、生理的疲労のメカニズムの解明、うつ病の原因遺伝子SITH−1の発見、新型コロナ後遺症の原因の究明など多くの業績をあげる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ばんだねいっぺい さん

    家庭・学校・会社に疲労をモニタリングできる機器が開発されたらすぐ置きたい。疲労と疲労感の違い。「そんなに辛かったらやめればいいじゃん」と思うが本人は脳内炎症で正常な判断力を喪失している。sith-1から、人類の物語が出てくるとは、不安の強さがその解消を目的に攻撃へと転ずる。犯罪学の発展へもこの遺伝子は寄与しそうだ。

  • Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】 さん

    「疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた」というタイトルとブルーバックスが好きだったので手に取った。「疲労」と「疲労感」の違いから、生理的な疲労vs病的な疲労、病名から誤解されやすそうな慢性疲労症候群から、疲労が一番の主訴になるうつ病、そして新型コロナ後遺症まで話が広がって多くの人の興味を引く内容。一方、うつ病の原因となる遺伝子を発見した先生の話だけあってなかなか高度。この本の結論として、「疲労とは脳の炎症」で、うつ病もしかり心因性ではないということを理解するだけでも価値のある読書だった。

  • しゅん さん

    ウィルスや免疫の仕組みによって、疲労が生じている。最近の研究の成果が明快な論理で書かれていて興味深い。疲労と疲労感の定義を分けているのも気持ちいい。うつ病を、人間社会全体で見ると必要なものであり、なくなればいいと一概には言えない、と書いているのに興味をそそられる。

  • てつJapan さん

    【良かった】● 文系にとって難しかったですが、説明はわかりやすいと思います。疲労が体に及ぼす怖さ。 ● 疲労と疲労感の違い。 ● 慢性疲労症候群やコロナの後遺症の疲労感で苦しむ方には一筋の希望では。 ● 重すぎない運動が体に良いらしいです。今まで重めの負荷で筋トレをしていたのですが、良くなかったのだろうか。

  • 佐倉 さん

    疲労と疲労感の違い、生理的疲労と病的疲労の違い。それをヒトヘルペスウィルス6の働きやストレスとの関係で読み解いていく。非常に込み入っていて難しい用語も多かったがうつ病とコロナ後遺症の関係や欧米と日本での疲労観の違い、それによって引き起こされる研究態度へのギャップなど興味深い点も多かった。疲労感ではなく疲労を回復するものとしてビタミンB1(とそれを誘導するアリナミン)、疲労の原因とするeIf2αのリン酸化を解除する物質として米糠に含まれるガンマ・オリザノールが挙げられていたりと玄米最強説が補強される一冊。

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