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幽霊絵師火狂 筆のみが知る 角川文庫

Fumie Kondo

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041136683
ISBN 10 : 4041136687
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

大きな料理屋「しの田」のひとり娘である真阿(まあ)。十二のときに胸を病んでいると言われ、それからは部屋にこもって、絵草子や黄表紙を読むばかりの生活だ。あるとき、「しの田」の二階に、江戸では有名な絵師の火狂(かきょう)が居候をすることになる。そっと二階を訪れた真阿は、本名・興四郎というその男の語り口に、人間的な魅力を感じる。「怖がらせるのが仕事」という彼だが、怖い絵を描くだけではなく、ほかの人には見えないものが見えているようだ――。絵の犬に取り憑りつかれた男、「帰りたい」という女の声に悩む旅人、誰にも言えない本心を絵に込めて死んだ姫君‥‥。幽霊たちとの出会いと、その切ない心残りを知ることで、生きているという実感のなかった真阿の気持ちに変化が起きる。静かな感動を呼ぶ8篇を収録。


【著者紹介】
近藤史恵 : 1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。93年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。以来、細やかな心理描写を軸にした質の高いミステリ作品を発表し続ける。2008年『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よきりん

    近藤さんの時代小説。すらすらと読みやすく、明治初期の大阪へタイムスリップできました。怪奇な世界とミステリーの掛け合わせが絶妙。主役の二人の距離感も心地良く描かれている。8編の物語はどこか切なく悲しいが、そればかりではなく、真阿の成長に明るい未来を感じさせる強さも含まれていた。今年のゴールデンウィーク、この一冊で十分楽しめました。

  • 陽ちゃん

    大阪の料理屋しの田のひとり娘真阿は胸を病んでいるからと外へ出ることを禁じられ、寝込みがち。ある時、しの田に幽霊絵で有名な火狂が居候することになり、二人で火狂の元には持ち込まれた幽霊絵の謎解きをすることになりますが、怖いというよりは、幽霊に寄り添う真阿の目を通して彼らの無念が伝わってきて、上手く解決したときにはほっとさせられました。

  • KG

    興四郎は真阿に絵を上手く描くにはよく見ることが大事だと教えている。冒頭、彼自身が他人には見えないものが見え、存在を感じられると独白している。彼は見て感じたものを描いているのだろうか。自分の腕一本で稼ぐことができ、どこでも生きていけるというのには憧れる。何者にも縛られないように見える興四郎に、家に守られているからこそ縛られているように感じる真阿が関心を寄せるのも分かる気がする。いつか彼がいなくなり、その後の自分を想像できる彼女もまた精神的には大人だった。不思議な夢をみる真阿とのコンビでもう少し読んでいたい。

  • しっぽちゃん

    ★★★☆☆

  • DONA

    サクサクと読み切れる物語。ちょっと不気味な雰囲気がありつつ、それほど怖くも無いので読みやすいです。でもまあ好きかと言われるとう〜ん・・。2人の関係がどうなっていくのか?はちょっと興味があります。

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