ゆうびんの父

門井慶喜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344042575
ISBN 10 : 4344042573
フォーマット
出版社
発行年月
2024年04月
日本
追加情報
:
552p;20

内容詳細

何も持っていなかったから、走り続けることができた。
誰もが心通わせられる世にどうしてもしたかった――。
歴史小説界のトップランナーが郵便制度を創設した前島密を鮮やかに描き切る感動長編!


郵便制度の祖と呼ばれ、現在では一円切手の肖像にもなっている前島密。だが彼は士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。生後すぐに父を亡くし、後ろ盾が何もない。勉強を誰よりしても、旅をしていくら見聞を広めても、なかなか世に出ることができなかった。そんな苦悩を乗り越え、前島は道をどう切り開いたのか。そして、誰もが想いを届けられる仕組みをいかにしてつくったのか。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あすなろ さん

    郵便の父の前島密の事と郵便事業誕生の事を僕は全く知らず、郵便について亡祖父の事もあり興味あり読了。大きく分けて前島密、否、前島密になる前の半生と郵便事業誕生の2つに分けられる計550頁の大作。その中で母への想いと手紙、そして、上書等の認め。これらを安全に確実に相手に届けられるかの確証はどこにもなかった。郵政事業誕生から150年超を経過し、今年はその料金が一気に増額されるというなかでもあり、読んで良かった作品。また、前島密誕生前後を通じ描かれた近現代史がこれまたとても興味深かったのである。

  • のぶ さん

    前島密の半生を描いた作品。前島密と言えば、1円切手の肖像画で知られていますが、若い頃の行動は知らない部分が多く、興味深く楽しむ事ができた。幼名を房五郎と名乗り越後国出身で、士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。幼い頃から聡明で優秀な子どもで、若くして江戸に出ていく事になる。大久保利光や伊藤博文と交流して幕末から維新の政治を引っ張って行く。郵便の話が出るのは終盤になってから。読みやすい文章で登場人物が皆、魅力的に描かれていた。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥 さん

    (2024-69)【図書館本】日本郵政の基礎を築き「郵便の父」と言われる前島密。だが、彼がどのような人生を歩んだのかについては知らなかった。新潟に生まれ医学を志すも、それに満足することなく、江戸に出て医学、蘭学、海運、英語…を学ぶ。坂本龍馬もそうであるが、幕末の偉人たちは行動の人である。ある意味では堪え性が無く飽きっぽいともとられてしまう。彼が郵政を志したのは幼い頃に母親の依頼で遠く離れた叔父への手紙を運んだことがあるのだろう。そして「鉄道憶測」記した彼は、鉄道の父でもあったのを初めて知った。★★★★

  • オーウェン さん

    郵便制度の創設者である前島密の伝記作品。 本姓は上野房吾郎。 母子家庭の中で、外に出ようとするが母が枷に。 そこへ後押しを受けて、江戸や長崎など、多くの人と出会っていく。 前島密と名を変え、郵便創設の準備をしていくのだが、それはかなり後半。 偉人との出会いが実際なのかフィクションなのかが分からないが、出しただけの部分がかなり多い。 例えば新撰組など無理に出した感がある。 見たいのはやはり、いかにして郵便という発想をしたかなどだ。 その意味で無駄に長い小説だった。

  • hirokun さん

    星3 前島密については、小学生の時に社会科の時間で、郵便の父ということは習ったのだが、具体的にその生い立ち、郵便事業への関わり方については全く知識がなかった。今回門井さんの作品で、その生い立ち、青春時代の生き方、ゼロからイチを起こすことのの大変さについて知ることが出来た。また、特定郵便局がどのような経緯で出来たのかについても納得のいく形で理解することが出来た。非常に分かり易い文章で、前島密の持って生まれての気質、まず動いてみるという生き方、この年になっても学ぶことが多いと感じた。

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