銀閣の人 角川文庫

門井慶喜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041138755
ISBN 10 : 4041138752
フォーマット
出版社
発行年月
2023年09月
日本
追加情報
:
480p;15

内容詳細

文化の力で、政治に勝つ―。室町幕府の将軍・足利義政は、京都東山の地に文化の象徴を生み出そうと、銀閣の造営を決意する。普請を阻むように熾烈な応仁の乱は泥沼化、将軍の権威は地に落ち、幕府の資金は底をつこうとしていた。弟の義視が敵方へ駆けこむという事件までが勃発し、事態はさらに混迷を極めていく。都を焦土にした「稀代の悪王」は、どうして銀閣に身命を賭したのか。比類無き美の巨人の素顔に迫った歴史巨編。

【著者紹介】
門井慶喜 : 1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。16年『マジカル・ヒストリー・ツアーミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、18年『銀河鉄道の父』で第158回直木三十五賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Y.yamabuki さん

    足利義政と彼の創り上げた東山文化を描いた作品。義政当時の政治情勢、富子との関係、そして金閣を建てた会ったことのない祖父義満に対する感情などから義満の人物像を浮かび上がらせる。彼がどういう思いで銀閣を建てたのか、後世に何を期待したのか。共に銀閣の造営に当たった宗祇、村田珠光、善阿弥との会話を通し今に繋がる文化が、義政を中心にどの様に創り上げられたかが描かれ興味深い。義政の一生と文化論が上手く噛み合い、「わび さび」が、腑に落ちた。義政に対する見方が変わった作品。次に銀閣寺を訪れる時は、違った見方が出来そうだ

  • hiyu さん

    足利義政が中心となる流れではあるが、実は解説の方が自分にはより興味深く感じられた。もっとも文中に示されたわびさびの在り方についても唸らされるものがあったのだが。

  • 熱東風(あちこち) さん

    足利氏びいきで室町時代好きな私なので、面白そうだと読んでみたのだが……慈照寺(銀閣寺)にまつわる蘊蓄にはなるほどと感心させられたのだが、一方で、余りに現実離れしたファンタジー設定(祖父や父の亡霊が登場する場面)は興醒めしてしまう。/この作者の作品(本作に限らず)を読んで思うのは、物語のつなぎ方があまり上手くないということ。作中の時間が飛んで、登場人物の思考過程が理解できづらくなるという弊がある。

  • とらまめ さん

    5点 歴史と建築(建設)の調和は門井作品の核。 しかし、本作は今一つ調和に欠けた。

  • のりさん さん

    東山文化、書院造りという言葉は誰しも歴史の勉強で覚えた言葉ではあるけれどその核心は深い。筆者の解釈も多分に含まれるのだろうけれどわびさびの観点、書院造りを構成する要素の意味合いなどは非常に興味深かった。細かい話になるが宇宙という言葉が登場し、この時代にそんな概念ないだろうと一度興醒めしたのだけれど、気になってググったら宇宙=世界という意味合いですでに古事記に登場しているらしい。確かに世界という意味合いで通る文章でした。おみそれしました。

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