古代史の正体 縄文から平安まで 新潮新書

関裕二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106109027
ISBN 10 : 4106109026
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
追加情報
:
188p;18

内容詳細

「日本文化の基層は弥生人が作った」「大化改新で悪玉の蘇我氏が成敗された」―。この種の「通説」は旧態依然のまま半世紀前と変わらない。それを乗り越えるためには、考古学の知見を生かした上での、大胆な推理が必要となる。「神武と応神は同一人物」「聖徳太子は蘇我入鹿」「壬申の乱は親蘇我と反蘇我の闘い」など、透徹した目で古代史の真実に迫ってきた筆者のエッセンスを一冊に凝縮した、初めての通史。

目次 : 第1章 弥生時代はなかった?/ 第2章 考古学で解くヤマト建国―きっかけはタニハ連合/ 第3章 神話から解くヤマト建国―神武と応神は同じ人/ 第4章 日本海勢力の王・継体天皇と物部氏の暗闘/ 第5章 「聖徳太子」は蘇我入鹿である/ 第6章 壬申の乱は「親蘇我」対「反蘇我」の闘い/ 第7章 『万葉集』は歴史書である/ 第8章 蘇我氏の息の根を止めた黒幕・藤原不比等/ 第9章 不比等の娘・光明子が「反藤原」だった理由/ 第10章 平安時代は平安でも雅でもない

【著者紹介】
関裕二 : 1959(昭和34)年、千葉県生まれ。歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • tamami さん

    歴史の一幕を大胆に推理し、鮮やかに解き明かすという手法が多かった著者の、本書は日本の古代史総まくりと言える巻である。いわゆる邪馬台国論争を不毛なものと切り捨てる著者は、思い込みによる学説の沈滞を排するとともに、日本古代史に関わる多くの謎について、それぞれに作家の目を通した仮説を展開する。本書のキーワードを挙げるとすれば、「文献史学と考古学の融合」、「日本書紀編纂の主体は藤原不比等だった」の二つと言うことになるだろう。これまで漫然と読んでいた教科書的な歴史記述にも、全く新しい光が射してくるように思われる。

  • Makoto Yamamoto さん

    歴史小説家らしく大胆な切り口で古代日本を解き明かしている。 これまでの通説、稲作は一気に広がったのではなく百年単位での広がりだったことを解き明かしたり、大化の改新の裏物語を暴露したり、面白く読ませてもらった。 ただ、神武天皇と崇神天皇を同一人物とするのは無理があると思う。 仁天皇時代は春秋暦(1年を2年とと数える)だったので、ここは日本書紀、古事記の記載を認めてはと思う。 蘇我、物部氏と中臣家(藤原)の関係は興味深く読ませてもらった。

  • fseigojp さん

    やはり古代史から中世のはじまりまではスパンがひろすぎ

  • coldsurgeon さん

    日本の古代に関する知識は、考古学的な新しい知見や文献上の新しい解釈により、少しづつ更新されているようだ。日本人の由来、縄文時代と弥生時代の併存など、話題は面白い。乙巳の変から壬申の乱に至る経緯は、様々な説が飛び交い、それを検証するだけでも、楽しみながら知識の更新ができた。

  • マサ さん

    考古学の成果をもとに縄文時代からヤマト建国までを見ると、日本が諸地域の共存を大切にしてきた共同体的な社会であったことが説明されており興味深い。また飛鳥〜奈良時代の事件を「親蘇我VS反蘇我」で見る見方も面白かった。「そうか、そうだったのか」がたくさんあって、ちょっとすっきりした気分。

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人物・団体紹介

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関裕二

1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅了され奈良に通いつめ、独学で古代史を学ぶ。以後、古代をテーマに精力的に執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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