日本、中国、朝鮮 古代史の謎を解く PHP新書

関裕二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569854908
ISBN 10 : 4569854907
フォーマット
出版社
発行年月
2023年06月
日本
追加情報
:
216p;18

内容詳細

中国人と日本人の価値観は、なぜこんなに違うのか。縄文人も弥生人も大陸から渡った人々であり、民族形質的には近い。縄文時代に大陸では青銅器が造られていたほど、文明も発達していた。しかし古代日本人は、中国の文明化に恐怖を抱いていたようだ。実は、殷代には象もいた豊かな森が鉄器生産と農耕を推進した結果、秦代にはなくなり遊牧民が馬で侵入できる平原になった。これを見て日本は森を守り、強力な権力を持たない天皇を推戴した。現在、中国の覇権主義によって東アジアは緊張に覆われている。今こそ古代外交史からこの隣国との付き合い方を学ぶべき時だろう。

目次 : 序章 アジアは一つか?/ 第1章 中国文明の本質/ 第2章 日本の神話時代と古代外交/ 第3章 中国の影響力と朝鮮・日本の連動/ 第4章 日本は中国と対等に渡り合おうとしたのか/ 第5章 中国の正体と日本の宿命

【著者紹介】
関裕二 : 1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。文献史学・考古学・民俗学など、学問の枠にとらわれない広い視野から日本古代史、そして日本史全般にわたる研究・執筆活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    隣接する国や民族で価値観が異なるのは珍しくないが、日本と中国と朝鮮では特に著しい。古代史の頃から違いは明らかで、大きな差異が生まれた理由を追及する。大陸は漢民族が森を潰したため遊牧民が馬を駆る大地と化し、欲望のまま暴走する民族性が形成された。そこから弾き出された勢力が同様視されていた朝鮮辺境の住人と共に日本へ流れ、真逆の政体であるヤマト国家を建てたと見る。建国の経緯から大陸や朝鮮の混乱が直接影響したが、やがて小中華思想が生まれ距離を置くようになったとする。とすれば三国は永遠に相争う宿命にあるのではないか。

  • tamami さん

    著者は、岡倉覚三(天心)の「アジアは一つ」に対して、「本当にアジアは一つか」と疑義を呈し、中国の歴史を紐解く中で、その本質が「欲望」にあるとする。建国以来文明が欲するままに、森林を伐り尽くした中国と、反文明ともいうべき立場から現代までの歴史を刻んできたわが国、中国の軋轢に晒される中で分裂抗争を繰り返してきた朝鮮、三者の交流・抗争を著者独自の視点で描き出す。文明=自然の克服=進歩。牢固として染みついた歴史の見方に対して、列島に生きた先人の知恵に学ぶことが、より良い未来に生きることに繋がるのではないかと思う。

  • nori さん

    Author must aim at 司馬遼太郎 in Japanese ancient era. With his schema stories may attract readers, if he has talent to describe as a novels. In other word, like the novelist we must have critical eyes not like history novel readers.

  • fseigojp さん

    中国のことと絡んだ朝鮮古代史が面白かった

  • Yoshihiro Yamamoto さん

    A- 古代史を考えるにあたって、「水の道」と「新羅系と百済系」に注目すべきであることを感じる。この本でも、中国・新羅・百済・高句麗との関係を独自の視点で考察しているので参考になるし、インスピレーションをいただいた。著者の本は何冊か読んでいて、いつも「へー!」と無邪気に感心してしまう。でも、今回引っかかったのは、「豊璋(百済の皇子)=中臣鎌足」説。もしそうだとしたら、661年に豊璋は百済に帰ってしまうが、669年に藤原鎌足が日本で死んでいるのをどう解釈するか?白村江の敗戦以降豊璋は日本に舞い戻っているのか?

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関裕二

1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅了され奈良に通いつめ、独学で古代史を学ぶ。以後、古代をテーマに精力的に執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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