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「成長」とは何だったのか

Takeshi Yoro

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784620327723
ISBN 10 : 4620327727
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

岐路に立つ資本主義、必定の「南海トラフ大地震」、経済成長なき時代を生き抜くための異色対談。

目次 : 第1章 経済と政治の戦い(成長とは何だったのか/ 経済成長という強迫観念/ 盧溝橋事件/ お金と権力/ 誰が政治を動かすのか/ 経世済民/ 意味と解釈/ 外に出る脳/ 違和感の正体/ 自民党は日本そのもの/ 他人を働かせる/ 固定された階級/ 見てわからないことは)/ 第2章 大地震に備える(必ず起こる/ リニア中央新幹線/ 何が起こるのか/ 噴火の可能性/ 生き残ったほうが大変/ ライフライン/ 横浜の問題/ 復興資金/ 田舎で暮らす/ 人口減少への覚悟/ 日本への移民問題/ 島根の人口密度/ 次は東海道)/ 第3章 循環再生で自足する地域(新しい資本主義/ お金に変わった人間関係/ 「自足できない」は本当か/ 政治の出番/ 封建的なるもの/ 変化を阻むもの/ 変化の予感/ 人格分裂/ 農薬と発達障害/ 完全な自然農法/ 自然に対するには)/ 第4章 教育問題の奥へ(明治から続く問題/ 文化は「接合」できるか/ 和は乱れたまま/ 日本とロシア/ 大地震の後に/ 英語教育/ 個性の教育/ 親と先生が変わると/ 教育の何が変わったか/ 旧統一教会/ あなたが行けばいいのに/ 「みんなで考える」がわからない/ みんなで考える/ 若者を自殺させる社会/ 日本人は生きていない/ 身体について考える/ のんきに生きる)/ 第5章 日本人の生き方(瓦礫はどこへ/ 山を削る/ 踏み込んで考えてみる/ 戦争の形/ 大切なのは災害後/ なぜそう思うのか/ 事実に興味を持たない人/ アリを極める/ 現場を見ること/ 理屈と膏薬/ 空気は切れない/ 常識を磨く/ 混んでいる銭湯)

【著者紹介】
養老孟司 : 1937年神奈川県生まれ。医学博士。解剖学者。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入り、東京大学教授となる。退官後、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。東京大学名誉教授。89年『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞、2003年『バカの壁』で毎日出版文化賞特別賞を受賞

藻谷浩介 : 1964年山口県生れ。地域エコノミスト。東京大学法学部卒業。日本総合研究所主席研究員。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問。地域特性を多面的に把握し、地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • けんとまん1007

    このお二人の視点・視座には、いつも、納得するものがある。生き物としての人間の有り様を考える。中長期の視点を持ちながら、短期的に実践と振り返りを行う。サブタイトルにもある「成長」の2文字に囚われる人の多いこと・・なのか、誤魔化しだとわかりつつ諦めているのか・・・。いまだに、なにかあると「成長戦略」と言ったり、ウェルビーイング、SDG'sも曖昧なまま使い、数値化しようとする。そもそものところへ立ち戻る視点を持つことだと思う。

  • tamami

    経済成長は60代以上の人々にとってのノスタルジーではないか、と対談は始まり、政治と経済との関わり、お金の儲け方に対する違和感へと話は続く。2038年に大地震が来るという専門家の話を引きながら、田舎に住みダウンサイジングして循環再生できる地域作りを目指すべき、と提案する。全体として、我々が普段考えようとしない事柄について、さり気なく重要性を説いていく。資本はお金だけにあらず、どこかの国が攻めてくる確率より大地震が起こる確率の方が遥かに高い、アリとキリギリスの話の中で、アリを極めた日本人等々、身につまされる。

  • あちゃくん

    いずれ来る危機に備えよ、そしてその後の復興への道筋をイメージしておけ、ということかなと理解しました。

  • さちめりー

    まえがきなどなく唐突に対談が始まり少し心配になるほどの簡素なつくりの本。養老先生はほぼ聞き役で藻谷氏はご自分が「特殊に病的に伝えたがり」と自嘲するとおりほぼ氏の発言。またその発言が反体制革命主義的な講演調なのでその圧から逃げるように斜め読みしてしまった。 「世界をより深く理解させてくれるものとして、哲学や科学よりもメタバースに期待しています。その意味では現在履修中文学や芸術のような位置に置かれるのが望ましいと思っています。」と養老先生のメタバース論。「言ってもしょうがない」「なるようになる」スタンス。

  • エリカパパ

    修了論文の論立てに大いに力になった本。事実を丹念に拾って日本を世界を読み解く藻谷浩介さん。ある意味達観している養老孟司さん。二人の対談を通して、今の日本の問題点が見えてくる。成長成長と言われて、走ってきた会社員人生を振り返ることができた。南海トラフ地震・首都直下型地震のカタストロフィが来てはじめて、この日本がやり直せる、という養老さんの説は深く頷ける。政治のていたらくが続く。みんなで考える、イコール、自分は考えない、今の日本人。これは変えていかないと。自給自足の手立ても考えていきたい。

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