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勁草 徳間文庫

Hiroyuki kUrokawa

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198942854
ISBN 10 : 4198942854
Format
Books
Release Date
December/2017
Japan

Content Description

橋岡恒彦は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。橋岡は被害者から金を受け取る「受け子」の差配もする。金の大半は高城に入るので、銀行口座には大金がうなっている。賭場で借金をつくった橋岡と矢代は高城に金の融通を迫るが…。一方で大阪府警特殊詐欺班も捜査に動き出す。逃げる犯人と追う刑事たち。最新犯罪の手口を描き尽くす問題作!

【著者紹介】
黒川博行 : 1949年愛媛県今治市生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。大阪府立高校の美術教師をへて、1983年『二度のお別れ』で第1回サントリーミステリー大賞佳作を受賞。1986年『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞、1996年「カウント・プラン」で第49回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2014年『破門』で第151回直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「オレオレ詐欺」を題材にした小説。かなり...

投稿日:2021/04/10 (土)

「オレオレ詐欺」を題材にした小説。かなり調査、取材に時間を費やしているのだろう。 詐欺の登場人物、舞台裏というものがよくわかり、社会勉強としても役に立つ小説だ。 黒川氏の「疫病神シリーズ」「堀内・伊達シリーズ」に比べると、主人公のキャラクター造形が弱いとも感じるが、詐欺犯罪がリアルに書かれておりおすすめの一冊だ。

さんたろう さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    長らく積んであった本。読みやすく、適度に刺激的な内容で、あまり時間のない休日に最適だった。今、大阪に住んでいるので、地名や街の情景がリアルに連想出来、通常よりも面白さは増したかもしれない。この著者の描く人物たちは、切羽詰まった状況にあっても、どこか飄々として、ユーモアがあり、そういう人間性だからこそ、犯罪等の一線を超える時にも、ナチュラルなスタンスでいたりする。そこに生々しさを感じる。ただ、今作に関しては、橋岡/矢代コンビの行動が、あまりに物語の都合にあわせて軽率過ぎる気がした。

  • 🅼🆈½ ユニス™

    スピード感溢れる黒川ワールド❕人間以下の詐欺行為でお年寄りからなけなしの金を奪うクズ達の話。無計画に犯罪に手を染める連中、信じられないくらいクレイジー自分勝手な都合による犯行。フィクションだとわかっているのにフィクションとは思えないくらいスリリング且つスピーディーな展開にテンポ良い大阪弁の会話とそこから生み出される人間の性。夢中になって読んだ。やはり黒川ワールドは面白い❗️

  • タイ子

    「勁草」風雪に耐える強い草。また、思想・節操の堅固な例え。この言葉を犯人に向けてるところが黒川さんらしい。高齢者をダマす特殊詐欺犯VS.大阪府警特殊詐欺班の追いつ追われつの話。オレオレ詐欺が高じて殺人まで犯してしまう2人の詐欺犯。この2人を主役にして展開するものだから詐欺犯の内情がエゲツないほどに分かる。金主を殺して儲けた金を他人が銀行から下ろす手口も感心する。今回は真面目な府警の刑事なのでいつもの笑いが少なかったのはちと寂しいかな。そういえば「お母さん助けて詐欺」の笑えないネーミングはどこに行った?

  • ぶち

    あの『疫病神』シリーズでお馴染みのテンポ早い展開と小気味よい関西弁で、オレオレ詐欺犯と大阪府警との攻防を描いてくれます。著者が黒川さんですので、詐欺犯側からの視点で書かれている部分が多いのが面白いところです。黒川さん、さすがによく調査されているのでしょう、オレオレ詐欺の裏側、貧困ビジネスの実態や詳細が明らかにされていきます。若者が掛け子や受け子などの末端役になって深みに嵌っていく様が目の前で見ているようによく判って恐ろしいです。ただ、幕切れがあっけなく、そこがちょっと残念でした。

  • H!deking

    祝映画化!という訳で読んでみました。オレオレ詐欺のグループと警察との攻防にバックのヤクザも絡んできて、、、といった感じでしょうか。テンポ良くて面白かったですね。安藤サクラが橋岡か。楽しみ!

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