前2作が素晴らしく、何故日本でリリースされないか?と思っておりましたが、いよいよ実現されましたね。この作品も期待通りの必聴盤!! 特に1曲目、少しずつ音が重なっていく展開の中、流麗なストリングスが加わり一気に飛ばす疾走感は鳥肌もの。UNIVERSALのLIVEも見ごたえ・聴きごたえあったが、この作品のLIVEも見てみたい。

アナセマがK-scope移籍後に発表した作品で、スティーヴン・ウィルソンがMIXを、デイブ・スチュワートがストリングスアレンジを担当したことでも注目されました。バンド初期のゴシック路線はなくなり、英国ロックの良いところを吸収した（古くはピンクフロイドから近年のオルタナロックなど）作風はまさに新しい形のプログレを印象づけました。シンフォニックな作風ですが、形式的なシンフォバンドとは違う質感でとてもドラマチックです。次作Weather Systemsも同傾向の傑作です。

この美しくも高揚する音楽に魅了され、聴き続けています。言葉でいうのは簡単ですが、個人的にいろいろなジャンルの音楽を聴いてきましたが、その中でも実に素晴らしい世界観を持ったバンドだとお薦めできます。 単純に日本での知名度が低いのはプロモーションが足りないから。「Distant Satellites」の日本盤リリースをきっかけに過去の作品がリリースされることを祈ります。