鬼才オノフリ指揮!!
物語への誘い、バロック・オペラのプロローグ集
気鋭ソプラノのアスプロモンテと
オノフリ率いるイル・ポモ・ドーロによる、
モンテヴェルディからスカルラッティまで!!
SACDハイブリッド盤。バロック・オペラお決まりの慣習「プロローグ」。オペラ本編には登場しない神話の中の人物や、ありとあらゆるものが擬人化されたキャラクターが登場し、その後に続くオペラ本編の前置きとなる歌を披露することで観客を物語の世界に導きます。このディスクは、モンテヴェルディからスカルラッティまで、17世紀バロック・オペラのプロローグだけを集めたものです。
当ディスクに収録されたプロローグの登場人物は「ヴィーナス」や「キューピッド」などキャラクターとしてわかりやすいものから「音楽」「悲劇」果ては「ローマ」や「和声」の擬人化まで様々。オペラの1部分でありながらも1つの小さな物語としての独立性を持つプロローグが集められたこのCDは、抜粋集ではなく統一性を持ったミニ・オペラ集のような趣を持つディスクとなっています。途中ストラデッラの器楽曲を「幕間の間奏曲」のように挟むなど、曲目構成の演出も粋です。
歌手のフランチェスカ・アスプロモンテは、20代にしてカーネギー・ホールをはじめとする世界的なホールに立ち、著名な指揮者と共演を重ねる新進気鋭のソプラノ。特にバロック、古典派を強みとし、世界中の聴衆を魅了しています。共演はエンリコ・オノフリが率いるバロック・古典派のスペシャリスト集団「イル・ポモ・ドーロ」です。素晴らしいチームによる「プロローグ」。バロック・オペラの世界を新たな角度から楽しめる1枚です。(輸入元情報)
【収録情報】
● モンテヴェルディ:「オルフェオ」よりトッカータとプロローグ『愛するペルメッソ川のほとりから』(音楽)(7:21)
● カッチーニ:「エウリディーチェ」よりプロローグ『深い溜息と涙をむさぼる私が』(悲劇)(3:59)
● カヴァッリ:「ディド」よりシンフォニアとプロローグ『トロイアは滅びた』(イーリス)(4:03)
● カヴァッリ:「エリトリア」よりプロローグ『アリマスペの洞窟』(イーリス)(3:29)
● ランディ:「聖アレッシオ」よりシンフォニアとプロローグ『私はローマ』(ローマ)(9:54)
● ロッシ:「魔法をかけられた宮殿、または恋人の戦士」よりプロローグ『きれいな川』(絵)(3:22)
● カヴァッリ:「オルミンド」よりシンフォニアとプロローグ『私はオリュンピアの生まれではない』(和声)(7:24)
● チェスティ:「黄金のリンゴ」よりシンフォニアとプロローグ『アモーレとイメネオ』(オーストリアの栄光)(6:12)
● ストラデッラ: バスと2台のヴァイオリンのためのシンフォニア(6:42)
● チェスティ:「アルジア」よりシンフォニアとプロローグ『ゴシックの輝きの』(キューピッド)(5:03)
● ストラデッラ:「縛られた平和」より縛られた平和が寝て、目覚めて、かく言う『悲しい眼ともに』(9:19)
● A.スカルラッティ:「恋の勘違い、またはロザウラ」よりシンフォニアとプロローグ『やめなさい、稲妻よ』(ヴィーナス)(7:35)
(タイトル後の丸カッコ内は登場人物名)
フランチェスカ・アスプロモンテ(ソプラノ)
イル・ポモ・ドーロ
エンリコ・オノフリ(指揮)
録音時期:2016年12月19-22日
録音場所:トレヴィーゾ、テアトロ・デッレ・ヴォーチ・ストゥーディオ
録音方式:ステレオ(PCM HI-RES/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND