アルヒーフ・ボックス(1959−1981)(50CD)
カール・リヒターからガムラン音楽までステレオ録音のコレクション
ベストセラーとなったアルヒーフ・ボックス(1947-2013)に続く第2弾は、1959年から1981年にステレオ録音で制作されたアルバムからのコレクション。各ディスクは、オリジナル・ジャケット・デザイン仕様の紙ジャケットに封入されています。
収録内容は、リヒターのロ短調ミサやカンタータ集、フルニエの無伴奏といった人気録音から、メロス四重奏団によるケルビーニの弦楽四重奏曲全集、ウルザーマーのテレマン、ヴェンツィンガーのヘンデル、ヴァルヒャのブクステフーデ、アーノンクールのマクシミリアン一世の音楽、マンロウのゴシック期の音楽といったマニアに高評価のアイテムまで、初CD化も多数の凝ったものとなっています。
中には1972年に録音されたバリ島のガムラン音楽も含まれています。これは当時すでに古楽レーベルとして大きな存在となっていたアルヒーフ・レーベルから、現代音楽に少なからぬ影響を与えていたガムラン音楽が登場したことで話題になったものでもありました。もしかしたらその後に訪れたワールド・ミュージックのプチ・ブームのさきがけになったものかもしれません。(HMV)
収録情報
Disc1
● J.S.バッハ:カンタータ第51番『もろびとよ歓呼して神を迎えよ』BWV.51
● J.S.バッハ:カンタータ第202番『しりぞけ、もの悲しき影』BWV.202
● J.S.バッハ:マニフィカトニ長調BWV.243
ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
カール・リヒター(指揮)
録音:1959、1961年
カール・リヒター[1926-1981]による結婚カンタータと第51番に、マニフィカトの組み合わせ。kekkom
Disc2
● ピエール・ヴァション(1731-1803):弦楽四重奏曲Op.11-1&5*
● ニコラス・マリー・ダレーラク(1753-1809):弦楽四重奏曲Op.7-3 & Op.1-5
レーヴェングート四重奏団
録音:1959年
初CD化。フランスのヴァイオリニスト、アルフレッド・レーヴェングート(レヴァンギュート)[1911-1983]により結成された往年のカルテット、レーヴェングート四重奏団によるフランス古典派の珍しい弦楽四重奏曲集。
Disc3
● J.S.バッハ:インヴェンションとシンフォニアBWV.772-801(全曲)*
ラルフ・カークパトリック(クラヴィコード)
録音:1960年
スカルラッティの作品番号でも知られるカークパトリック[1911-1984]は、アメリカの鍵盤楽器奏者で音楽学者。バッハの権威ギュンター・ラミンや、イギリス古楽ムーヴメントの立役者でもあったドルメッチ、チェンバロ復興に貢献したランドフスカらに師事し、幅広い視野から演奏活動を展開していました。
このバッハのインヴェンションとシンフォニアは、クラヴィコードを用いた初めての録音として知られるもので、今回が初CD化となります。
Disc4-5
● J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲BWV.1007-1012(全曲)
ピエール・フルニエ(チェロ)
録音:1960年
フルニエ[1906-1986]の人気録音。ハノーファーのベートーヴェンザールでのセッション録音で、エンジニアはカール=ハインツ・シュナイダー。演奏だけでなく音質条件にも恵まれているため、昔から「無伴奏チェロ組曲集」の代表的名盤として人気の高いもので、複数あるフルニエの無伴奏の中でも、トータルな魅力の最も高いものといわれてきました。
Disc6-7
● J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調BWV.232(全曲)
マリア・シュターダー(ソプラノ)
ヘルタ・テッパー(アルト)
エルンスト・ヘフリガー(テノール)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
キート・エンゲン(バス)
ミュンヘン・バッハ合唱団
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
カール・リヒター(指揮)
録音:1961年
おそらく史上最も有名なロ短調ミサの演奏。古楽器演奏隆盛以前の、バッハ演奏のスタンダード的存在。ハードに練り上げられた合唱・オケのアンサンブルは強烈です。
Disc8
● ヘンデル:王宮の花火の音楽
アウグスト・ヴェンツィンガー(指揮)アルヒーフ管楽アンサンブル
録音:1962年
● ヘンデル:二重協奏曲第2番
● ヘンデル:二重協奏曲第3番
アウグスト・ヴェンツィンガー(指揮)バーゼル・スコラ・カントゥールム
録音:1962年
ドイツ古楽器運動黎明期を支えたヴェンツィンガー[1905-1996]の代表作。水上の音楽との組み合わせのCDが人気でしたが、オリジナルの組み合わせは二重協奏曲でした。二重協奏曲は初CD化。
Disc9
● レオポルト・モーツァルト:トランペット協奏曲ニ長調
● ミヒャエル・ハイドン:トランペット協奏曲ニ長調
● ヨハン・クリスティアン・バッハ:ファゴット協奏曲変ロ長調
● テレマン:トランペット協奏曲ニ長調
アドルフ・シェルバウム(トランペット)フリッツ・ヘンカー(ファゴット)
カール・リステンパルト(指揮)ザール放送室内管弦楽団
録音:1962年
● テレマン:3つのオーボエ、3つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲変ロ長調
● テレマン:フルートとリコーダーのための協奏曲ホ短調
エミール・ザイラー室内合奏団
録音:1958年
モーリス・アンドレ出現以前のスター・トランペット奏者だったアドルフ・シェルバウム[1909-2000]の妙技を楽しめるトランペット協奏曲集。指揮は名匠カール・リステンパルト[1900-1967]。組み合わせはドイツのヴァイオリニストで指揮者のエミール・ザイラー[1906-1998]が率いる室内合奏団によるテレマンの協奏曲集。こちらも味な演奏です。
Disc10
● ラモー:歌劇『ピグマリオン』*
● ラモー:『優雅なインドの国々』より抜粋
マルセル・クーロー(指揮)コンセール・ラムルー室内管弦楽団
録音:1962年
初CD化。マルセル・クーロー[1912-1986]はミュンシュに師事したフランスの指揮者。ルネッサンスとバロック、現代音楽の分野で活躍しました。
Disc11
《マクシミリアン1世の音楽》
● イザーク:帝国の貴族たち
● イザーク:ファ旋法による『カルメン』
● イザーク:ミ旋法による『幸運の女神』
● イザーク:森の中へ
● イザーク:ムーア人の女
● イザーク:インスブルックよ、さようなら
● イザーク:いくさの調べ
● イザーク:私は愛をかちえた
● イザーク:聖霊のみめぐみ、他
● ブリュメル:タンデルナック
● ブリュメル:ノーエ、ノーエ
● 作曲者不詳:小やぶのかげで
● ジョスカン・デ・プレ:どうしたら喜びを手に入れられるだろう
● ピエール・ド・ラ・リュー:ただするものでなければ
● ゼンフル:ラ旋法による『カルメン』
● ゼンフル:レ旋法による『カルメン』
● ゼンフル:生まれ、苦しみ、死んで
● フェスタ:だれが私たちの目に涙の泉を
● ホーフハイマー:タンデルナック
● 作曲者不詳:ナーヴ・ポーン
● オブレヒト:うまくゆかない
● 作曲者不詳:カルメン・ヘルクレス
● 作曲者不詳:かく私は失った
ウィーン少年合唱団、ウィーン合唱団
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
録音:1963年
若きアーノンクール[1929- ]は、チェロ奏者としてウィーン交響楽団に在籍している期間[1952-1969]中から古楽活動を始めていますが、その初期に制作したのが宮廷音楽系の企画アルバム。アルヒーフにはマクシミリアン1世の音楽、ドイツEMIには皇帝レオポルト一世の宮廷音楽を録音していました。
Disc12-15
● テレマン:忠実な音楽の師(全曲)
ウルザーマー・コレギウム
ヨーゼフ・ウルザーマー(指揮)
録音:1966年
ドイツのガンバ奏者で指揮者のヨーゼフ・ウルザーマー[1923-2008]の代表作。1728年から翌年に掛けて25回、2週に一度、4ページ体裁からなる楽譜として、音楽愛好家などのために定期的に刊行された作品をまとめた『忠実な音楽の師』は、比較的小さい編成やソロのための作品がほとんどで、チェンバロをはじめとする独奏楽器、ガンバ、リコーダーなどの作品やアリアなどの声楽曲もあり、当時の音楽生活を彷彿とさせる内容となっています。ウルザーマーは、指定された楽器をすべて用い(古楽器)、しかも歌も含む形で全曲を収録。偉業と称えられた録音です。歌手も豪華。
Disc16
● ハイドン:トランペット協奏曲変ホ長調
● ミヒャエル・ハイドン:トランペット協奏曲ニ長調
● フランツ・クサーヴァー・リヒター:トランペット協奏曲ニ長調
モーリス・アンドレ(トランペット)
ハンス・シュタットルマイア(指揮)ミュンヘン室内管弦楽団
録音:1966年
● モルター:クラリネット協奏曲ト長調
ヨスト・ミヒャエルス(クラリネット)ハンス・シュタットルマイア(指揮)ミュンヘン室内管弦楽団
録音:1959年
圧倒的な技術によりさまざまな分野で大活躍したモーリス・アンドレ[1933-2012]がミュンヘン・コンクール優勝の3年後におこなった古典派協奏曲録音。
Disc17
● パーセル:歌劇『ディドとエネアス』(全曲)
タティアナ・トロヤノス
バリー・マクダニエル
シーラ・アームストロング
ハンブルク・モンテヴェルディ合唱団
北ドイツ放送室内管弦楽団
チャールズ・マッケラス(指揮)
録音:1967年
マッケラス[1925-2010]は若い頃から古楽演奏に多大な関心を寄せており、50年代にはすでにヘンデルの王宮の花火の音楽ですごいことをやっていました。このパーセルでは若きトロヤノス[1938-1993]のほの暗いく気品のある美声がなによりの魅力で、楽器にこだわったマッケラスの伴奏も総じて美しい仕上がりです。
Disc18
グレゴリオ聖歌集『モサラベの聖歌』、『中世のスペインの聖歌』
● モサラベの聖歌 主はしろしめす (プレレジェンドゥム / 前唱)
● モサラベの聖歌 みそなわせ、主よ (トラクトゥス / 詠唱)
● モサラベの聖歌 主をたたえよ (ラウダ / 賛歌)
● モサラベの聖歌 聖なるカトリック教会をば (ミサ典礼)
● モサラベの聖歌 御身が慈悲によりて、われらが神よ (ノミナ・オッフェレンツィウム / 聖名の奉献)
● モサラベの聖歌 わが平和をば汝らに与う (アンティフォン / 交唱)
● モサラベの聖歌 わが神の祭壇のもとへわれ行かん (イラツィオ / 奉納の祈り)
● モサラベの聖歌 サンクトゥス
● モサラベの聖歌 まことに聖く、まことに祝福されてあれ (ポスト・サンクトゥス / サンクトゥス後の祈
● モサラベの聖歌 クレド (信仰宣言)
● モサラベの聖歌 パテル・ノステル (主祷文)
● モサラベの聖歌 味わえよ (アド・コンフラクティオネム / パンの破砕)
● 中世のスペインの聖歌 キリエ 第1番
● 中世のスペインの聖歌 キリエ 第2番
● 中世のスペインの聖歌 キリエ 第3番
● 中世のスペインの聖歌 グローリア
● 中世のスペインの聖歌 いと清き捧げ物を (サクリチフィウム / 犠牲の賛歌)
● 中世のスペインの聖歌 サンクトゥス
● 中世のスペインの聖歌 アニュス・デイ 第1番
● 中世のスペインの聖歌 アニュス・デイ 第2番
● 中世のスペインの聖歌 主はわが両足を (アンティフォン / 交唱)
● 中世のスペインの聖歌 われは彼の激怒の笞の (ラメンタツィオ / 予言者エレミアの哀歌)
● 中世のスペインの聖歌 われは彼の激怒の笞の (ラメンタツィオ / 予言者エレミアの哀歌)
サント・ドミンゴ・デ・シロス修道院聖歌隊
イスマエル・フェルナンデス・デ・ラ・クエスタ神父(指揮)
録音:1968年
1990年代に世界的にグレゴリオ聖歌ブームとなった際に売れていたEMIのアルバムと同じ演奏者による別のグレゴリオ聖歌集がこのアルヒーフ盤。イスマエル・フェルナンデス・デ・ラ・クエスタ神父[1939- ]は録音当時まだ20代でした。
Disc19
17&18世紀イタリア・オルガン作品集*
● フレスコバルディ:『トッカータ第2巻』より
● パスクィーニ:第8旋法によるトッカータ
● パスクィーニ:ソナタ ホ短調『エレヴァツィオーネ』
● ツィポーリ:カンツォーナ ト短調
● カジーニ:オルガンのためのペンシエーロ2 ニ長調
● ベンチーニ:フーガ ト長調
● ベンチーニ:ソナタ ヘ短調
● ポルポラ:フーガ 変ホ長調)
フェルナンド・ジェルマーニ(オルガン)
録音:1969年
初CD化。フェルナンド・ジェルマーニ[1906-1998]は、イタリアでバッハのオルガン曲の全曲演奏を最初におこなったオルガニストで、早い時期からEMIなどにレコーディングもおこなっていました。このアルヒーフのアルバムはイタリア・バロックの作品を収録したものです。
Disc20
ポルトガル・バロック・モテット集、16世紀オルガン作品集
● カルロス・セイシャス:Ardebat Vincentius
● カルロス・セイシャス:A主の平和
● アントニオ・テイシェイラ:Gaudete astr
● アントニオ・デ・アルメイダ:O quam suavis
● アントニオ・デ・アルメイダ:Beatus vir
グルベンキアン室内管弦楽団&合唱団
ミシェル・コルボ(指揮)
録音:1970年
● アントニオ・カレイラ:オルガン作品集
モンセラート・トレント(オルガン)
録音:1970年
ポルトガル・バロック・モテット集はミシェル・コルボ[1934- ]の初期の録音。国際的なキャリアを歩みだしたばかりのコルボに目をつけるアルヒーフの企画力はさすが。作品もどれも美しいものです。
組み合わせは、スペインの女性オルガニスト、モンセラート・トレント[1926- ]によるポルトガル・ルネッサンスの作曲家、アントニオ・カレイラのオルガン曲集。こちらは初CD化となります。
Disc21
● J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集BWV.1041-1043
● ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレとリュートのための協奏曲ニ短調
エドゥアルト・メルクス(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレ&指揮)
コンラート・ラゴスニック(リュート)
カペラ・アカデミカ・ウィーン
録音:1971、1977年
Disc22-23
● シュッツ:ダヴィデ詩篇集SWV 22-47
レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊
古い音楽のためのハンブルグ管楽アンサンブル
ハンス=マルティン・シュナイト(指揮)
録音:1971年
おなじみのドイツの指揮者、シュナイト[1930- ]の力作。ステレオ効果抜群の2群の合唱と金管アンサンブルによって繰り広げられる音楽も含むシュッツのダヴィデ詩篇集は、通常のしぶいイメージのシュッツ作品とはずいぶん違う趣で華もあります。抜粋CDではよく知られていましたが、今回は全曲を収録。
Disc24
● バリ島のガムラン音楽
セバツ村のゴン・ケビャール
録音:1972年
バリ島のガムラン音楽の中でも最も激しいサウンドで人気の「ゴン・ケビャール」を収録。演奏・録音はセバツ村でおこなわれています。このアルバムは、当時すでに古楽レーベルとして大きな存在となっていたアルヒーフ・レーベルから、現代音楽に少なからぬ影響を与えていたガムラン音楽が登場したことで話題になったものでもありました。もしかしたらその後に訪れたワールド・ミュージックのプチ・ブームのさきがけになったものかもしれません。
Disc25
● ポンマー:ワルツ ホ長調
● ベートーヴェン:メートリンク舞曲集WoO.17より第1-8番
● モシェレス:トリオとコーダを含むドイツ舞曲
● シューベルト:5つのメヌエットとトリオD.89
● 4つのユーモラスなレントラーD.354
● 作者不詳:リンツの舞曲とウィーンのポルカ
● ランナー:ハンガリー風ギャロップ
エドゥアルト・メルクス・アンサンブル
エドゥアルト・メルクス(ヴァイオリン&指揮)
録音:1974年
Disc26
● ダウランド:デンマーク王のガリヤード
● ダウランド:古き涙のパヴァーヌ
● ダウランド:ファンタジア
● ダウランド:ハンソン卿夫人のパフ
● ダウランド:憂愁のガリヤード
● ダウランド:ウィンター夫人のジャンプ
● ダウランド:つねに悲しむダウランド
● ダウランド:エセックス伯のガリヤード
● ダウランド:失われた望みのファンタジー
● バチェラー:ムッシュー・アルメイン
● バルマン:パヴァーヌ
● カッティング:アルメイン
● カッティング:グリーンスリーヴズ
● カッティング:ウォーシンガム
● カッティング:リスのトイ
● 作者不詳:サー・ジョン・スミスのアルメイン
● モーリー:パヴァーヌ
● ロバート・ジョンソン:パヴァーヌ
● ホルボーン:ガリヤード
コンラート・ラゴスニック(リュート)
録音:1973年
Disc27-28
● モンテヴェルディ:歌劇『オルフェオ』(全曲)
エミリア・ペトレスク(S)
アンナ・レイノルズ(A)
イアン・パートリッジ(T)
ナイジェル・ロジャーズ(T)
ジェイムス・ボウマン(C-T)
スタッフォード・ディーン(Bs)
ハンブルク・モンテヴェルディ合唱団
カメラータ・アカデミカ・ハンブルク
ユルゲン・ユルゲンス(指揮)
録音:1974年
Disc29-31
● ケルビーニ:弦楽四重奏曲第1番変ホ長調
● ケルビーニ:弦楽四重奏曲第2番ハ長調
● ケルビーニ:弦楽四重奏曲第3番ニ短調
● ケルビーニ:弦楽四重奏曲第4番ホ長調
● ケルビーニ:弦楽四重奏曲第5番ヘ長調
● ケルビーニ:弦楽四重奏曲第6番イ短調
メロス弦楽四重奏団
録音:1974、1975年
1965年に結成されたドイツのカルテット、メロス弦楽四重奏団による傑作アルバム。メロス弦楽四重奏団はシュトゥットガルト室内管弦楽団およびヴュルテンブルグ室内管弦楽団のコンサート・マスターと首席奏者たちによって結成され、1966年ジュネーブ国際コンクールで優勝、さらに同年リオデジャネイロで開催されたヴィラ=ロボス弦楽四重奏コンクールにも入賞し、結成まもなく国際的な名声を確立したグループ。メロスという名前は、ラテン語の「歌」「音楽」「旋律」の意味と、メンバーのメルヒャー(Melcher)とフォス(Voss)兄弟の名前に由来しているといいますが、このケルビーニの弦楽四重奏曲で示された美しい歌の数々は、若き彼らの意気込みが見事な形で示されたものとして長く価値を持つものと思われます。
Disc32
● シューベルト:アルペジョーネ・ソナタD.821*
● シューベルト:『しぼめる花』の主題による序奏と変奏曲D.802*
クラウス・シュトルク(アルペジョーネ)
ハンス=マルティン・リンデ(フラウト・トラヴェルソ)
アルフォンス・コンタルスキー(フォルテピアノ)
録音:1974年
Disc33-34
《ゴシック期の音楽》
● レオニヌス:2声のオルガヌム『地上のすべての国々は』
● レオニヌス:『アレルヤ、われら過越の羊』
● レオニヌス:『乙女マリア、喜び給え』
● レオニヌス:『この所を』
● ペロティヌス:4声のオルガヌム『地上のすべての国々は』
● ペロティヌス:『かしらたちは集まりて』
● 作者不詳:モテトゥス『アレルヤもてほめ歌え』
● 作者不詳:『いま愛は嘆く』
● 作者不詳:『誰かが私を見てるかどうか』
● 作者不詳:『苦難の海で』
● 作者不詳:『おまえさん達、口を開けば』
● 作者不詳:『五月、バラの花が咲きほこり』
● 作者不詳:『支配者なる主よ』
● 作者不詳:『五月には、つぐみが歌い』
● 作者不詳:『おお、限りなくやさしき乙女マリアよ』
● 作者不詳:『ホケトゥス1、 7』
● クルーチェ:ある人たちは習慣的に歌を創るが
● ド・ラ・アル:私の感じる甘き苦悩は
● ド・ラ・アル:旦那の前で奥方様に
● 作者不詳:フォーヴェルの家の子郎党は
● 作者不詳:モテトゥス『曇りなきグラスに』
● 作者不詳:『キリストの家を思う熱心が』
● 作者不詳:『あたかも奉仕が』
● ヴィトリ:恥知らずにも歩きまわった
● ネブカデネザルの像のもと
● クリュニー:パンテオンは打ち壊され
● 作者不詳:カタカタコットンある朝ロバンは
● ビジュー:髪もてるイダ
● ビジュー:ラケル子らを嘆く
● 作者不詳:丘の楡の木のそばを
● 作者不詳:おおフィリップ
● 作者不詳:フェーブスは地から昇り
● マショー:ああ、この苦しみ!どうして忘れられよう
● マショー:運命女神の約束に
● マショー:ダヴィデのホケトゥス
● マショー:光にして日なるキリストよ
● 作者不詳:巧妙な術策で世を渡る者の
● 作者不詳:荒地の深い森へ
● ロワイヤール:シャルル王、ジャンの息子
デイヴィッド・マンロウ(指揮)ロンドン古楽コンソート
録音:1975年
Disc35
ジョスカン・デュ・プレ:ミサ『種々の音階上の武人』
● モテット『輝くオリュンポスの山より』
● ゴンベール:ジョスカン追悼の6声のモテット『ジュピターの娘、ムーサたちよ』
● フィンデルス:ジョスカン追悼のための『おお、まぬがれ得ぬ死よ』
ブルーノ・ターナー(指揮)
プロ・カンツォーネ・アンティクァ
録音:1976年
Disc36
● リューベック:プレリュードとフーガ ホ長調
● ブクステフーデ:パッサカリア ニ短調BuxWV161
● ブクステフーデ:プレリュードとフーガ ト短調BuxWV149
● ブクステフーデ:プレリュードとフーガ ホ短調BuxWV142
● シャイト:なにゆえに憂いたるや、わが心よ
● ブクステフーデ:プレリュードとフーガ ニ短調BuxWB140
● ブクステフーデ:シャコンヌ ホ短調BuxWV160
● ブクステフーデ:プレリュードとフーガ ヘ長調BuxWV145
ヘルムート・ヴァルヒャ(オルガン)
録音:1977年
Disc37
● ブルーンス:プレリュードとフーガ ホ短調
● シャイト:コラール変奏曲『われらの主、イエス・キリスト』
● ブクステフーデ:プレリュードとフーガ 嬰ヘ短調BuxWV146
● スヴェーリンク:半音階的幻想曲
● ブルーンス:プレリュードとフーガ ホ短調
● ブクステフーデ:プレリュードとフーガ ニ長調BuxWV139
● トゥンダー:コラール前奏曲『来ませ聖霊、主なる神よ』
● リューベック:プレリュードとフーガ ニ短調
● ベーム:プレリュードとフーガ ハ長調
ヘルムート・ヴァルヒャ(オルガン)
録音:1977年
Disc38
● ブルーンス:プレリュードとフーガ ト長調
● ブクステフーデ:シャコンヌ:ハ短調BuxWB150
● リューベック:プレリュードとフーガ ト短調
● ブクステフーデ:プレリュード、フーガとシャコンヌ ハ長調BuxWV137
● ブクステフーデ:プレリュードとフーガ ホ長調BuxWV141
● パッヘルベル:コラール前奏曲『おお、神の子羊、罪なくして』
● パッヘルベル:シャコンヌ ヘ短調
ヘルムート・ヴァルヒャ(オルガン)
録音:1977年
Disc39
● ウェーバー:5つの歌Op.13
*
● ウェーバー:わたしは寂しいだけでなく
● ウェーバー:3つの歌曲Op.29
● ウェーバー:昔ひとりの王が捕らわれていたJ.195
● ウェーバー:小さいバラOp.15-5
● ウェーバー:小さなフリッツが友だちに向かってOp.15-3
● ウェーバー:何がお前の魔法の輪へと引き寄せるのかOp.15-4
● ウェーバー:小川、こだまとクスOp.71-2
● ウェーバー:灼熱の愛Op.25-1
● ウェーバー:山を越えて猛然とOp.25-2
● ウェーバー:休ませておくれ、愛しいひとよ静かにOp.25-3
● ウェーバー:乞食の歌Op.25-4
● ウェーバー:芸術家の別れOp.71-6
ペーター・シュライアー(テノール)コンラート・ラゴスニック(ギター)
録音:1977年
Disc40
● ハイドン:バリトン三重奏曲 Hob.XI:61
● ハイドン:バリトン三重奏曲 Hob.XI:52
● ハイドン:バリトン三重奏曲 Hob.XI:101
● ハイドン:バリトン三重奏曲 Hob.XI:96
● ハイドン:バリトン三重奏曲 Hob.XI:44
ミュンヘン・バリトン・トリオ
録音:1978年
初CD化。ミュンヘンで結成されたトリオ。クラ―ヴェスでもハイドンの録音をおこなっていました。
Disc41-42
● ヘンデル:歌劇『アシスとガラテア』(全曲)
ノーマ・バロウズ(S)
アントニー・ロルフ・ジョンソン(T)
マーティン・ヒル(T)
ウィラード・ホワイト(Bs)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
録音:1978年
Disc43
● フローベルガー:組曲集第1番
● フローベルガー:組曲集第2番
● フローベルガー:組曲集第3番
● フローベルガー:組曲集第4番
● フローベルガー:組曲集第5番
● フローベルガー:組曲集第6番
ケネス・ギルバート(チェンバロ)
録音:1978年
Disc44
● J.S.バッハ:管弦楽組曲第1番ハ長調 BWV1066
● J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV1067
● J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068
● J.S.バッハ:管弦楽組曲第4番ニ長調 BWV1069
イングリッシュ・コンサート
トレヴァー・ピノック(指揮)
録音:1978年
Disc45
● J.S.バッハ:音楽の捧げものBWV.1079
● J.S.バッハ:3和音によるカノン(8声)BWV.1072
● J.S.バッハ:34声の無限カノンBWV.1073
● J.S.バッハ:34声のカノンBWV.1074
● J.S.バッハ:32声の無限カノンBWV.1075
● J.S.バッハ:36声の三重カノンBWV.1076
● J.S.バッハ:3主題上二重カノン(4声) BWV.1077
● J.S.バッハ:3不協和の協和のカノン(反行カノン:2声)BWV.1086
● J.S.バッハ:3ファ・ミに基づく7声のカノンBWV.1078
● J.S.バッハ:3ゴルトベルク変奏曲の主題に基づく14のカノンBWV.1087
ムジカ・アンティクヮ・ケルン
録音:1979、1984年
Disc46-47
● パーセル:礼拝のための音楽Z.230-231
● パーセル:テ・デウムとユビラーテ ニ長調Z.232
● パーセル:おお神よ、汝はわれらを見捨てたもうZ.36
● パーセル:おお主よ、万軍の神よZ.37
● パーセル:主よ、我らの躓きを思い出さないでくださいZ.50
● パーセル:主よ、おんみはいつまで怒りたもうやZ.25
● パーセル:主よ、あなたは私の神Z.35
● パーセル:女から生まれた者はZ.27
● パーセル:われらの心の秘密を知りたもう主よZ.58c
● パーセル:主よ、わが敵の何と多きことかZ.135
● パーセル:心に湧き出る美しい言葉Z.30
● パーセル:栄光の王なる神よZ.34
● パーセル:わが愛する者語りてZ.28
● パーセル:彼らは舟で海に出ていくZ.57
● パーセル:主をほめたたえよ、おおイェルサレムZ.46
サイモン・プレストン(指揮)オックスフォード・クライスト・チャーチ聖歌隊
イングリッシュ・コンサート
録音:1980年
Disc48
● ヴァッセナール:協奏曲第1番ト長調
● ヴァッセナール:協奏曲第2番ト長調
● ヴァッセナール:協奏曲第3番イ長調
● ヴァッセナール:協奏曲第4番ヘ短調
● ヴァッセナール:協奏曲第5番変ロ長調
● ヴァッセナール:協奏曲第6番変ホ長調
カメラータ・ベルン
トマス・フューリ(指揮)
録音:1980年
Disc49
● マルチェッロ:オーボエ協奏曲集『ラ・チェトラ』第1-6番
ハインツ・ホリガー(オーボエ)
ルイーズ・ペレリン(オーボエ)
カメラータ・ベルン
トマス・フューリ(指揮)
録音:1981年
Disc50*
● パドヴァーノ:8声の戦いのアリア
● ウスペル:8声の歌と器楽の戦い
● キレーゼ:8声のエコーによるカンツォン
● G・ガブリエリ:12声のエコーによるカンツォン
● フォンティ:エリンナの涙
● ストロッツィ:悲歌『無慈悲なローヌ川で』
● 作者不詳:パヴァーヌ『エル・ビソン』
● ペーリ:イオレの嘆き
● ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXX
モンセラート・フィーゲラス(ソプラノ)
トン・コープマン(チェンバロ)
録音:1981年