CD

ベートーヴェン『英雄』&モーツァルト『ジュピター』 スクロヴァチェフスキ&読売日響

Beethoven / Mozart

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BVCC34055
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ベートーヴェン『英雄』&モーツァルト『ジュピター』
スクロヴァチェフスキ&読売日響

『私にとっては、ライヴ録音の方が、100%完璧なスタジオ録音よりも、ずっと面白いのです』と語るスクロヴァチェフスキが初の『エロイカ』と『ジュピター』をライヴ・レコーディング。
 ARTE NOVAレーベルのブルックナー:交響曲全集と、NHK交響楽団および読売日本交響楽団への数々の客演指揮によって、日本のクラシック音楽ファンの中で、ブルックナーをはじめとするレパートリーで巨匠としての確固たる人気を獲得したスクロヴァチェフスキ。2003年11月のザールブリュッケン放送交響楽団との来日公演におけるブルックナー解釈の見事さも記憶に新しいところですが、80歳をむかえたこの名指揮者は、ギュンター・ヴァントや朝比奈隆が世を去り、クルト・ザンデルリンクが引退した指揮界にあって、その豊富な経験と絶妙なオーケストラ・トレーニング能力、そして作曲家としての独自の視点からの音楽解釈において楽団員からも厚い尊敬の念を集め、矍鑠として世界各地のオーケストラへ客演を続けています。
 当アルバムの音源は、2002年9月にスクロヴァチェフスキが読売日本交響楽団へ客演し、定期演奏会と特別演奏会で3つのプログラムを指揮した演奏の中からセレクトしたもので、これまでスクロヴァチェフスキが録音していなかったモーツァルトの『ジュピター』とベートーヴェンの『英雄』という古典派交響曲2曲による要注目のカップリング。
 2000年の初共演以来、親密な関係を維持する読売日響について、スクロヴァチェフスキ自身、『前回とはオーケストラのレヴェルが違う。このようにオーケストラの能力が向上すれば、より深く音楽を追求できるのです』と語っているだけに、ここでも息のあった演奏を聴くことが出来ます。
 読売日響は、1998年に音楽監督に就任したゲルト・アルブレヒトの強力なリーダーシップのもとで、ベートーヴェンやブラームスの交響曲全集のCD録音も含め充実した活動を続け、2002年には創立40周年を祝った名オーケストラ。その最新の成果がこのスクロヴァチェフスキとの演奏に結実しているのです。
 1960年代から始まる長い録音歴を持つスクロヴァチェフスキですが、モーツァルトとベートーヴェンの交響曲はこれまでスタジオ録音を残していません(モーツァルトでは、ワルター・クリーンとのピアノ協奏曲2曲、ベートーヴェンでは序曲全集が、ミネソタ管弦楽団と録音されています)。
 日本では、これまでN響と交響曲第5番・第9番、レオノーレ序曲第2番、大フーガなどを演奏していますが、『英雄』は2002年9月の読売日響との演奏会で取り上げたのが初めて。
 『この作品はあちこちに出てくるスフォルツァンドを演奏しわけるのが難しいし、対位法も非常に込み入っているが、今回の読売日響との演奏ではそれを細部まで徹底でき、いい出来になると思う』とスクロヴァチェフスキ自身が語っていたとおり、透明な響きの中で、アクセントやスフォルツァンドを強調した筋肉質の演奏は、ベートーヴェンを現代に蘇らせるかのような新鮮な魅力を湛えています。なお、演奏に当たっては、ベーレンライター原典版によるスクロヴァチェフスキ自身のパート譜が使用されたとのこと。
 また、『ジュピター』では、弦楽パートの人数を減らして風通しを良くし、この交響曲に不可欠な対位法的要素を徹底的に追求した名演を成し遂げています。
 録音は、オーディオファイルの間で高い評価を得ているEXTONレーベルのスタッフが担当、ライヴならではの臨場感と、オーケストラ各パートの明瞭で美しいバランス感を両立させた名録音に仕上がっています。ディスコグラフィ、初来日時インタヴュー、公演記録を掲載した充実の24ページ解説書つき。

・モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551 『ジュピター』
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55 『英雄』 
 読売日本交響楽団
 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
 録音時期:2002年9月20日&21日(モーツァルト)、9月26日&28日(ベートーヴェン)
 録音場所:サントリーホール、東京芸術劇場

内容詳細

楽器のブレンドのバランスや間の取り方など、随所にこの指揮者らしいアイディアが散見される。また引き締まった音楽作りの中に絶妙な緩急やレガートの味わいを加え、スコアの扱いに一家言ある職人の技を発揮しており、そこに説得力を持たせて聴かせているのがさすが。(ま)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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両方の曲ともスクロヴァチェフスキーらしく...

投稿日:2012/11/26 (月)

両方の曲ともスクロヴァチェフスキーらしく速めのテンポと端正な造形で粛々と進められる演奏だが、特に「英雄」は即興性による微妙な表情付けがあり、曲が進むにつれて明らかにノってくるのが分かる。弦や木管は勿論、意外にも金管が読響らしからぬ美しいサウンドを聴かせ、かなりの健闘ぶりを見せている。「ミスターS」の指導の力だろう。

eroicka さん | 不明 | 不明

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読響前任のアルブレヒトの音楽は、例えて言...

投稿日:2011/10/15 (土)

読響前任のアルブレヒトの音楽は、例えて言うなら「ショーケースの中の宝石を鑑賞させられている」ような「距離感」があった。それに対してスクロヴァチェフスキは、まるで真逆の演奏をする。汗を流しながら筋肉がぶつかり合うような感じで、とりわけベートーヴェンには相応しいタイプだと思う。なによりこう言った「恥ずかしげもなく?ノリノリの演奏」って、昨今珍しいような気もするし、(当時の視点で)これからの読響には多いな期待を寄せたいと思わせる名盤となった。強いて難点を挙げれば、「ただそれだけ」であり、英雄、ジュピター の他の名盤に比して、それらを圧倒するほどの存在感があるわけではない。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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両曲ともそれぞれサントリーホールと東京芸...

投稿日:2011/03/28 (月)

両曲ともそれぞれサントリーホールと東京芸術劇場の公演の編集だが、異なるホールの録音を合成するのはいかがなものか・・・?しかしながら音質には不都合は感じなかった。宇野功芳に「箱庭」と切り捨てられたCDだが、ロクに聴かず、会場で聴いた印象をそのまま書いたのでは?と思わせる内容。「英雄」が素晴らしい。早いテンポで粛々と進んでいくが、楽章を追うごとに尻上がりに高揚が増してくる。また、テンポをグッと落とす箇所もあり、表情付けも細かい。オーケストラもN響より遥かに良い。「ジュピター」は残念ながら、良くも悪くもモダンオケの標準的な演奏。それだけに安心してきけるが。

影の王子 さん | 大阪府 | 不明

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