最新リマスターで甦る、BBCに残されたストコフスキーの遺産
「BBC LEGENDS」レーベルで発売されていたストコフスキーのライヴ音源5枚と、オランダの総合ラジオ放送協会(AVRO)に残され「Medici Masters」からCDが発売されていたロッテルダムでのライヴをセットとし、新たにリマスターを施したボックス・セットが登場。ストコフスキー自身が書き残した彼が理想とする音を目標として、「Re:Sound」のポール・ベイリーによって丁寧にリマスターが施されており、その特異なアゴーギクや楽器法を鮮明かつダイナミックに楽しむことが出来ます。
マーラーの『復活』がBBCプロムスで初めて演奏された際の、聴衆を激しい興奮に巻き込んだライヴに始まり、ストコフスキーらしいカオス的な演奏が楽しめるショスタコーヴィチやベルリオーズ、大成功を収めたベートーヴェンの第7番や、ブラームスの第4番など名演揃いで知られる、生まれ故郷のロンドンでの最後の演奏会、得意としたフランクのオランダでの完成度高いライヴなど、収録内容もたいへん素晴らしいものです。ディスク3にはマーラーの交響曲第10番補筆完成でも知られる音楽学者デリック・クックによるインタビュー(英語)も収録。
セットにブックレットは封入されておらず、収録データなどはスリーブケースに記載されています。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
● マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
レイ・ウッドランド(ソプラノ)
ジャネット・ベイカー(コントラルト)
BBC合唱団、BBCコーラル・ソサエティ
ゴールドスミス・コーラル・ユニオン、ハロー・コーラル・ソサエティ
ロンドン交響楽団
録音:1963年7月30日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(BBCプロムス)/モノラル(ICA Ambient Mastering)
Disc2
● ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調 Op.47『革命』
ロンドン交響楽団
録音:1964年9月17日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール/ステレオ
● ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第8番ニ短調
BBC交響楽団
録音:1964年9月15日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール/ステレオ
Disc3
● スクリャービン:法悦の詩 Op.54
● ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
録音:1968年6月18日 ロンドン、ロイヤル・フェスティバル・ホール/ステレオ
● レオポルド・ストコフスキーとデリック・クックの対話(インタビュー、約9分)
Disc4
● ブリテン:青少年のための管弦楽入門 Op.34
● ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92
BBC交響楽団
録音:1963年7月23日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(BBCプロムス)/ステレオ
● ファリャ:バレエ音楽『恋は魔術師』
グロリア・レーン(メゾ・ソプラノ)
BBC交響楽団
録音:1964年9月15日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(BBCプロムス)/ステレオ
Disc5
● クレンペラー:メリー・ワルツ
● ヴォーン・ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲
● ラヴェル:スペイン奇想曲
● ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
録音:1974年5月14日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール/ステレオ
● ノヴァーチェク/ストコフスキー編:常動曲(無窮動) Op.5-4
ロンドン交響楽団
録音:1964年9月21日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール/ステレオ
Disc6:AVRO音源
1. ラヴェル:『ジャンヌの扇』ファンファーレ
2. フランク:交響曲ニ短調
3. プロコフィエフ:カンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』 Op.78
ソフィア・ヴァン・サンテ(メゾ・ソプラノ:3)
オランダ放送合唱団(3)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
録音:1970年8月22日 ロッテルダム、デ・ドゥーレン/ステレオ
レオポルド・ストコフスキー(指揮)