Elton John
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Elton John (エルトン・ジョン) プロフィール

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エルトン・ジョンはプロとしてのキャリアを作曲家という形で始めている。これは当時としてはかなり古典的なキャリアの始め方で、ティン・パン・アレイやブリル・ビルディング・サウンドなど、音楽出版をもとに商売をする、かつてのアメリカ伝統的ポピュラー界の職業作曲家達と同様のやり方だ。ビートルズボブ・ディランが既に登場していて、ロックの自作自演歌手も珍しくなかった当時にしては古風といえる。またそこにシンガーとしてのエルトン・ジョンという本稿の趣旨を副えて言うと、職業作曲家のようなプロフェッショナルな完成度と大衆の心を惹きつけるメロディを持ったエルトン・ジョンの楽曲に、歌い手としてのエルトン・ジョンが重なるとき、シンガー・ソングライター的な味わいが加わり、非常に独特な歌世界が生まれるということがある。更に加えて言えば、エルトン・ジョンのエンターテイナーぶりは並みのロックンローラーを軽く超えている。努力しただけでは出せないそんな華を醸し出せるところにもエルトン・ジョンの魅力がある

エルトン・ジョンは1947年3月25日、イギリスのミドルセックス州パイナーに生まれた。本名はレジナルド・ドゥワイト。11歳の頃に彼はロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックでピアノを専攻する奨学生となるが、その後17歳のときにショービジネスの世界で生きていくことを決心し、学校を辞め、昼は音楽出版社で働き、夜はロンドンのホテルのバーでブルーソロジーというバンドの一員として働くようになった。エルトンは本格的なソロ活動を始めるべく、音楽業界紙のオーディションなどを通じて、レコード会社や、キング・クリムゾンジェントル・ジャイアントといったバンドのメンバー募集にアプローチするが、結局どのオーディションにも失敗する結果となった。そんな折、同じレコード会社のオーディションを受けていた作詞家・バニー・トーピンの詞を見る機会のあったエルトンは、何かを感じ取りバニー・トーピンと運命的な出会いを果たす。フィーリングが合う、ということから一緒に共同で作曲を行うようになった二人は、その曲を持って音楽出版社を回り、ある会社の専属ライターとしての仕事を得るようになった。この仕事の給与は週10ポンド程度だったという。二年間の間、エルトンとバニー・トーピンは主にイージー・リスニング的な楽曲を手掛けていたが、音楽出版社のパブリッシャーの勧めもあって、エルトンはロック的な楽曲を書くようになった。そして1968年DJMからシングル”I’ve Been Loving You”でデビューした。翌1969年には続くシングル“レディ・サマンサ”とアルバムエルトン・ジョンの肖像(Empty Sky)を発表するが、これらはヒットを記録することなく不発に終わった(アルバムのほうは1975年にアメリカでリリースされ、そのときはヒットしている)。エルトン・ジョンの評価が高まったのは、制作にガス・ダッジョンらを迎えた2ndアルバムエルトン・ジョン(1970年発表)から。その後、黄昏のレンガ路(Goodbye Yellow Brick Road)ほか優れた作品を発表し続けたエルトン・ジョンは1970年代のスーパー・スターのひとりとなり、また80年代〜90年代と新しいファンにも迎えられながらミュージック・シーンにおいて確固たる地位を築いている。

エルトン・ジョンのメロディの美しさは例えばポール・マッカートニー辺りと比べても、甲乙つけ難いほどの普遍性がある。知人であったダイアナ元皇太子妃の死去に際して、トリビュート盤という形でリリースされた、改作版“キャンドル・イン・ザ・ウィンド” (もともとの歌のモデルはマリリン・モンローだった)やディズニー映画の主題歌などは、世界中の多くの人達の心を掴んだ。また同時に、いいメロディといい歌が高い完成度で結びつくだけでは、この種の芸当はできないともいえる。派手なポップ・スター生活やかなりの放蕩を好むエルトン・ジョンだが、楽曲に向き合うときは非常に繊細で丁寧なアプローチをする。その辺がまた楽曲に現われるところが人気の秘密かもしれない。

一時期は引退ライヴになるのではないか、というゴシップが流れたライヴの音源ワン・ナイト・オンリーも先頃リリースされ(2000年11月)、来年もツアーを行うことを発表したエルトン・ジョンは、これからも「歌」に拘った活動を続け、多くのファンだけでなくアーティスト仲間にも愛されるキャラクターを持ち続けながら、ショウビズ界の特異な個性として、私達ポップス・ファンを楽しませてくれるだろう。

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