Daumenbruch

インダストリアル〜ノイズミュージック〜ポストロックの源流の一つとも目され、70年代クラウトロックシーンにおいて異彩を放ったファウスト (Faust) 。75年の再結成以降、現在もヴェルナー ”ザッピ” ディアマイヤー、ジャン＝エルヴェ・ペロンの体制で精力的に活動を続け、2021年にはデビュー50周年を迎えた重鎮バンドのオリジナルアルバムとしては『Fresh Air』以来５年ぶりの最新作『Daumenbruch』がリリースされる。

アルバムに収録された３曲のベーシックトラックは、シュナイダーTMことダーク・ドレッセルハウスのスタジオで、ヴェルナー、ダークらによって制作。それらをラフミックスの段階で他のミュージシャンらにオンラインで共有。彼らが個別にオーヴァーレイなどを施した形で返送し、最終的にベルリンでミックスダウンが行なわれた。

いずれも15〜20分におよぶロングトラック３曲は、この即興的なコンポジション〜レコーディング手法を用いたファウストらしい ”計画的偶発性” に基づく、より美しく幻想的でインダストリアルなサウンドスケープとなっている。

Gunther Wüsthof: Spieluhr (Faust)
Zappi W Diermaier: drums (Faust)
Dirk Dresselhaus: bass, guitar (Schneider TM)
Andrew Unruh: metal percussion (Einstürzende Neubauten)
Uwe Bastiansen: guitar, samples (Stadtfischflex)
Jochen Arbeit: guitar, loops (Einstürzende Neubauten)
Elke Drapatz: drum, effects (monobeat original)
Sonja Kosche: self made instruments, harpe, ventilator