If I Had A Velociraptor(洋書)

『If I Had A Velociraptor』は、ヴェロキラプトルをペットにしたい女の子の物語。赤ちゃんのヴェロキラプトルは、ちっちゃくて、かわいくて、面白くて、ふわふわで、とってもかわいいけど、大きくなってもとっても素敵。ペット、それも荒唐無稽なペットが飼ってみたい子どものお話は、自由な発想にあふれていて、読むものを温かい気持ちにさせてくれる。

ところで、高校の英文法で習った、仮定法というのを覚えているだろうか？ 現実でなないことを話すときに過去形になるというあれだ。高校時代はややこしくて、機械的に文法書を丸覚えしたものだが、実はこの文法、日常会話では頻繁に使われる。そして、絵本や児童書にも頻繁に登場する。
『If I Had A Velociraptor』は、「もしもヴェロキラプトルを飼っていたら」という意味だが、実際には、ヴェロキラプトルなんかいないのだから、もちろん仮定法だ。

仮定法が難しかったら、まずは、「もし〜だったら」のフレーズがたくさん入った絵本を繰り返し読んで、口ずさんで、リズムを覚える。自分だったらどうするか、単語を入れ替えて文章を作ってみる。その後で文法書をあらためて読んでみると、なんだか仮定法がストンと腹に落ちてくるだろう。

子どもたちと読む『If I Had A Velociraptor』もきっと楽しいものになるだろう。あなただったら、どうするか、自分バージョンの『If I Had A Velociraptor』を作ったり、ヴェロキラプトルでなくても、ティラノザウルスでも、マンモスでもOKだ。

『If I Had A Velociraptor』は、初級の英語学習者の教材としても、役に立つ1冊だ。（エルパカBOOKS）