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Isley Brothers (アイズレー・ブラザーズ) プロフィール

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ゴスペル一家に育った彼等がシンシナティでゴスペル・グループを結成するのは40年代始め。その後ニューヨークに渡りドゥー・ワップをやっていたオーケリー、ロナルド、ルドルフの3人は、RCAにスカウトされ、’59年9月にゴスペル・スタイルのナンバー、「Shout」を発表、最初のヒットとなる。そして’62年にビートルズがカヴァーしたことでも知られる「Twist And Shout」をR&Bチャート2位に送り込み、一躍その名を知らしめた。


’66年にはデトロイトのモータウンと契約、全米で6位、全英で3位のヒットを記録した「This Old Heart Of Mine」 (この曲は後にロッド・スチュアートがカヴァー、ロナルドとのデュエットで’90年にヒット)を始め4曲のシングルを発表。’68年にモータウンを離れた後、3兄弟はすでに’64年に設立していた彼等自身のレーベル、T−NECKとアトランティックとのディストリビューション契約を結び、第1弾となるゴスペル・ファンク「It’s Your Thing」で初の全米ナンバー1を記録。同年アトランティックからブッダへとディストリビューション契約を変更した彼等だが、続く「I Turned On You」も最高位6位というヒットとなった。この頃から積極的にロックへのアプローチも見せるようになり、「Spill The Wine」や「Lay Lady Lay」といったスライの影響とも思われるサウンドが彼等の大きな特徴ともなった。


’72年10月、アイズレーは「Work To Do」をリリース。このあたりからライヴ・パフォーマンスにはアーニーとマーヴィンの兄弟、それに従兄弟のクリス・ジャスパーも加え、セルフ・コンテインド・バンドとしての活動も始めている。’73年のブッダかCBSへのディストリビューター移動を契機にリリースされた「3+3」でグループは正式に6人編成でクレジットされている。本アルバムからは、傑作の一つ「That Lady」とポップ・デュオ、シールズ&クロフトのカヴァーとなる「Summer Breeze」、「What It Comes Down It」と立て続けにヒット・チャートに送り込んだ。’74年にはアルバム・トラック「Live It Up」が、そして翌’75年には「Fight The Power」「For The Love Of You」という2大名曲を産んだ「The Heat Is On」がそれぞれ大ヒット。この頃が彼等にとっても最も脂の乗っていた時期だったと言えるだろう。


以後は「Groove With You」「Don’t Say Goodnight」と言ったメロウなナンバーに彼等独自のスタイルを見い出すようになり、その極めつけが’83年、6人編成での最後の録音となる不朽の名盤「Between The Sheets」だ。この作品を最後に若手3人組はアイズレー・ジャスパー・アイズレーとして新しくグループを結成、’85年には全米ナンバー1となった「Caravan Of Love」をリリースするが、結局3枚のアルバムを残して解散、クリス・ジャスパーがソロとして今なお地道な音楽活動を続けている。


一方ロナルドを中心とする本家アイズレーは、‘85年、ワーナー移籍第1弾となる「Masterpiece」を発表(先頃、日本で世界初CD化となった)するが、’86年に心臓発作で長男オーケリーを失い、ルドルフも事実上戦列から離れ、その後の活動にも暗雲が立ち込める。しかし、そんなロナルドの前に、まさに救世主ともいうべき女性が出現、後期アイズレー・サウンドを見事に演出したのだった。その名はご存知、アンジェラ・ウィンブッシュ。ほとんどロナルドとアンジェラとの共同作品と言っても良い、「Smooth Sailin’」 「Spend The Night」と立て続けに傑作を発表。


90年代に入って、アーニーとマーヴィンが再加入、’91年には「Tracks Of Life」で完全復活を遂げ、日本でも‘97年、’98年と2年続けて彼等の熱いライヴ・ステージが見られたことは、ファンにとってまさに至福の喜びであった。‘93年にロナルドとアンジェラは目出度く結婚、ふたりによるスィート路線を極めた最新アルバム「Mission To Please」でもその新機軸とも言える豊潤な味わいはまさに天下一品のものだった。’96年にはクリスマス・アルバム「Special Gift」にふたり揃って参加、新曲を提供しシーズンならでは心温まるヴォーカルを披露してくれた。またロナルドは単独でもR.ケリーやラッパーのウォーレンG等、彼をリスペクトして止まないアーティスト達と共演する等、ますます意気盛んなところを見せている。恐らく60歳は超えているだろうロナルドのヴォーカルはいまだセクシーな魅力に溢れ、その力強にはただ舌をまくばかりである。アイス・キューブの映画「Next Friday」のサントラに収録された「Make Your Body Sing 」でもそんな彼の持ち味が十分堪能できる。

そして2001年、ドリームワークス移籍第1弾となる「Eternal」では、R.ケリージル・スコット、ジャム&ルイス、ラファエル・サディーク、スティーヴ"ストーン"ハフ、そしてR&Bシンガー・ソングライターのアヴァントも参加しアット・ホームな雰囲気を醸し出している。アイズレーの妻であるアンジェラ・ウィンブッシュもミックスに貢献するなど、オールスターが一堂に会した。デビュー40周年にあたる「Eternal」は、ビルボード・アルバム・チャート初登場3位を記録し、まさに”リヴィング・レジェンド”を実際に証明してみせた作品である。

’02年にはBillboard R&B/Hip-Hop Awardsで、R&B部門の“Founder's Awards(功労賞)”を受賞。翌年R.ケリーのアルバム「Chocolate Factory」にロンが参加し、絶妙なコンビネーションを披露した。そして待望の新作「Body Kiss」ではそのR.ケリーが全12曲の収録曲中、11曲を制作&プロデュースを担当、ゲストにはスヌープ・ドッグリル・キムらが参加し話題となっている。

歳を重ねるごとに風合いを増していくロンのヴォーカルと、流行サウンドをアイズレーなりに昇華する才能は、唯一無二だ。どの時代のレコードを聴いても深く感動を与えてくれる、そんなアイズレー・ブラザーズに、ソウル・ファンは大きなリスペクトと感謝を忘れてはいけない。

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