ジョー・パスことJoseph Anthony Passalaquaは、ちょうど大恐慌の嵐が吹き荒れた1929年1月13日、ニュージャージー州、ニュー・ブランズウィックに生まれている。この大恐慌の時代、父の仕事に伴って、ジョー・パスは鉄鋼の街ペンシルヴァニアで育っている。シシリア生まれの父、マリアーノは、ジョーがジーン・オートリーに夢中になっているのを見てギターを買い与えた。9歳でギターの演奏を始めてジョーは毎日独学でギターを練習している。
やがてニューヨークに移ったジョーは、ビバップの意時代の様々なセッションに参加して腕を磨いていった。そして、1960年、ジョ−は西海岸、LAへ移住、スタジオ・ミュージシャンとして多忙な日々を送ることになる。ジュリー・ロンドン、フランク・シナトラら、スターシンガー達亜との録音が残っている。その後、麻薬化から“シナノン病院”に入院、戻って録音したのが、“遅れてきた初リーダー作品”、Sound Of Synanon だった。 南カリフォルニアに本拠を定めたジョーは、バド・シャンク、クレア・フィッシャーなどパシフィック・ジャズ系のミュージシャンと共演、当時人気ミュージシャンだったジョージ・シアリングのバンドに加入し、2年間を過ごしている。