Soberish

ローリングストーン誌が「史上最高の500枚のアルバムの1枚」、Pitchforkが「90年代最高の100枚のアルバムの1枚」に選出した1993年のアルバム『Exile in Guyville』でデビュー以降、94年の『Whip-Smart』、98年の『Whitechocolatespaceegg』といった傑作を連発。PJハーヴェイ、ジュリアナ・ハットフィールドらと並び、90年代オルタナシーンを代表する女性シンガーソングライターとして一時代を築いたリズ・フェア。

先述の初期3作品を手がけたブラッド・ウッドのプロデュースによる11年ぶりの最新アルバム『Soberish (ソーバリッシュ)』が完成した。

フェアが、スペシャルズ、マッドネス、REM、ヤズー、トーキング・ヘッズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなどを夢中になって聴いていたアートスクール時代の初期衝動の記憶をたどりながら、原点に立ち返って制作されたという本作。

2003年のメジャーデビュー以前に ”ローファイ女王” の名をほしいままにしたオルタナ感と、ソングライターとして一皮むけたメジャーデビュー以降の洗練がブレンドされた、まさにアーティストとして円熟した今のフェアを映し出した1枚となる。

ルー・リードとローリー・アンダーソン夫婦へのオマージュとなる「Hey Lou」をはじめ、2019年に公開された「Good Side」、最新シングルの「Spanish Doors」など全13曲が収録される。