衝撃の事実、なんだけど、2020年以降にはちょっと様相も変わっているかもしれないと思った。あるいはむしろこの方向が加速するか。日本に来てくれている外国籍、海外がルーツの方も含めての社会の発展を望みたい。

新書とは思えない、内容のしっかりした本で驚いた。もともと昨年の夏にこの番組を視ていいなと思っていたが、今回書籍化なった本書を読んでみて、番組時には省略されていたコメントや分析がかなり追加されていて、むしろ番組を超えたのではないかと思える。一般読者にも平易で読みやすいし、学校時代よくわからなかった海軍史の流れがわかりやすく書かれている。しかも自分のように海軍史に詳しい人間でも、初めて知ることがいくつも出てきた。特に米海軍大学校の教授陣とか、元米国防総省日本部長とか、日本の防衛研究所の所長や防衛大学校名誉教授など、普段はうかがい知れぬ人たちのコメントは興味深かった。民間も、東大や京大出身の先生たちの評価が意外に面白かった。歴史だけどちっとも退屈じゃなく、読み出したら時間を忘れて読んでしまう面白さがあり、ぜひまた続編が読みたいと思わせる本だった。