Orbital
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Orbital (オービタル) プロフィール

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15年間ともに歩んできた、ポールとフィルのハートノル兄弟はこれからリリースされるLP『ザ・ブルー・アルバム』オービタル最後の作品にすると発表した。アルバムをリリースした後、オービタルとして最後となるイギリスでのライヴを6月27日(日)にグラストンベリーで行う(また日本国内最大の屋内テクノ・フェスティバル"Wire04"にて正真正銘、世界で最後のライブが行われる事が決定した)。

「オービタルは役目を終えたと僕らが感じたんだと思う」とポール・ハートノルは言う。「僕らの音楽において、二人はともに異なった手段を追い求めてきた。兄弟として、同じ部屋の中で座り込んで、それが今や15年にもなった。スタジオは常に閉ざされた場所で……。それを変えるべき時が来たと思う」

1990年4月にトップ20入りを果たしたファースト・シングル「チャイム」(『Orbital』収録)以降、オービタルは6枚のアルバムを発表。また、彼らが行ったライヴは、皆が認めるように、過去十年間で最高のライヴ・パフォーマンスのひとつと呼べるものへと進化した。エレクトロ・ミュージックの性質や信用性、その双方を形作り、成長させるのに彼らは一役買い、それは彼らの古巣である、初期のホワイト・レーベルやアシッド・ハウス・シーン界隈にありがちな使い捨て可能な匿名性をまったく超越してしまった。1989年に、彼らが父親のテープレコーダーに「チャイム」を録音したとき、誰がその後の状況を予想し得ただろうか。最も予想だにしなかったのは、彼ら自身であろう。

ハートノル兄弟の多面的な好奇心が、『ザ・ブルー・アルバム』の特徴を形成している。バンドにとって7枚目となるこのアルバムは、デビュー以降初めて、彼らがレコード会社からの注文やスケジュールから自由となり、2003年の1年を掛けて作られたものだ。ポールは言う。「もし比べるとするならば、このアルバムは2作目以降よりもデビュー作に近い。僕らが自分たちの時間を使って、自分たちのために作ったものだから」

アルバムを聴いたファンは、トレードマークともいえる彼らのオービタル・サウンドに気づくことだろう。宗教などの、過去の作品にも登場する馴染みのテーマも健在だ。「いくつか元ネタがあるんだ」とポールは言う。「僕のお気に入りの曲のひとつ「You Lot」には、『ザ・セカンド・カミング(The Second Coming)』という素晴らしいドラマでクリストファー・エクレストン(Christopher Eccleston)が言う台詞が入っている。僕はあの番組が特にお気に入りで、その台詞ときたらまったく典型的にオービタルなんだ。僕らの「Forever」という別の曲でも、半分くらいあの台詞を入れた。言葉の裏に隠された感情がどうしようもなく好きで。その番組はイエスの再来、そして神に関することがテーマだった」

「ある曲では(「One Perfect Sunrise」のこと)、デッド・キャン・ダンス(Dead Can Dance)に在籍していたリサ・ジェラード(Lisa Gerrard)が歌っている。ある映画のための日の出のシーン用に書いたもののおこぼれだけど、なかなか上手くいったね」

また他に、このアルバムでは性転換した作曲家、ウォルター/ウェンディ・カルロス(Walter/Wendy Carlos)の影響も見受けられる。「まったくその通り。『時計仕掛けのオレンジ』みたいな感じで何かしようとしたんだ。それが「Bath Time」。ツアー中、サンフランシスコで一杯ひっかけに行く前に、バスルームで歌った鼻歌から始まった曲さ。バスルームから飛び出し、走り書き程度にラップトップに入力して、去年の夏じゅうかけて完成させた。ツアーの移動中のバスや車でちょっとずつ書き足していってね。そこから展開したんだ。『時計仕掛けのオレンジ』とクラフトワークを足したような感じになった。エレクトロ・ミュージックのためのエレクトロ・ミュージックとして、本物の楽器のサウンドは全部避けて。ところが、「Easy Serve」は奇妙なスーパーマーケットで流れているような音楽、いや病院で流れているようなBGMかな。多分、そのスーパーマーケットには病院用のものしか売っていないんだ。生意気を言ってもいいかな。いずれにしろ、このアルバムはお茶を飲みながら聴くような、“コーヒー・テーブル”アルバムにはならない。もちろん、以前にもそうしたものは作ったことはないけどね。みんな正体を失うくらい酔っぱらって誰も何も覚えていない、朝の三時にでも聴く“コーヒー・テーブル”アルバムなのかもね」

アルバム制作が完了し、彼らの関心は今度はグラストンベリーでの最後のライヴに向けられる。幕を下ろすには格好の場所、そうちょうど10年前にオービタルがここで行ったライヴは『Qマガジン』が歴史的にもベスト50に入ると評価したものだった。「バンドが終わりに近づいていると感じられるのはいいことだよ。他の多くのバンドはそうならない。彼らはただ消え失せてしまう。グラストンベリーで最後のギグができるのも光栄だ。ライヴはパーティ仕様にする。オービタルが得意とするところさ。僕らはただステージに上がって、新作のプロモーションに終始するということはしないつもりだ。最後のギグをするのであれば、そこでは僕らがやってきたことの中から最高のものを選び抜かないといけない。それが僕たちの計画。愛されてきたからこそみんなに長い間親しんでもらえた作品すべてを演奏する。そして、絶対にこれを僕らの最後のライヴとする」とポールは決意を固める。「もっとも、ステイタス・クオも自分たちに同じことを言い聞かせているとは思うけどね。」

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