Steve Howe

Steve Howe (スティーヴ ハウ) プロフィール

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イエスのギタリストとして70年代の英国ロック・シーンに偉大なる足跡を残したスティーヴ・ハウ。現在はシンフォニーと合体したイエス作品に参加しながらも、バンドと微妙に距離を置きながら、自己の探求するギター・サウンドをソロ・アーティストとして追求している。

スティーヴ・ハウは1947年4月8日、ロンドンに生まれた。12歳の頃よりギターを始めたというハウは、1963年、13歳のときにシンディ・カッツという4人編成のバンドを結成。その後1965年8月には、キース・ウエスト率いるR&Bバンド、イン・クラウドに参加している。同バンドはのち1967年5月にトゥモローと改名し、“マイ・ホワイト・バイシクル”をヒットさせた。

1968年4月、トゥモロー解散。ハウは新たにバンド、ボーダストに参加。その後にはキース・エマーソンの在籍したナイスのセッション活動にも顔を出している。1970年5月、ハウピーター・バンクスに替わり、二人目のギタリストとしてイエスに参加。1971年に発表した サード・アルバム(Yes Third Album)からハウはその卓越したギター・センスでバンドの個性確立に大きな役割を果たした。そしてイエスは名盤 こわれもの(Fragile)危機(Close To The Edge)といった作品を発表。それらの好評価により、70年代の重要バンドとなっていく。なおハウイエス在籍中の1975年に ビギニングス(Beginnings) 、1979年に スティーヴ・ハウ・アルバム(Steve Howe Album)を発表している。

その後70年代をプログレッシヴ・ロックの雄として駆け抜けたイエスは、1980年に解散。ハウは同じくイエスのメンバーとなっていたジェフ・ダウンズ(key)、ファミリーキング・クリムゾンUKジョン・ウェットン(b, vo)、元エマーソン・レイク&パーマーカール・パーマー(ds.)らと合流し、スーパー・バンド、エイジアを結成。1982年のデビュー・アルバム、詠時感〜時へのロマン(Asia) 、1983年のアルファ(Alpha)にてプレイを披露したハウだったが、1985年には脱退している。その時期、一時期はイエスへの復帰もウワサされたが、これは実現せず、新たにジェネシススティーヴ・ハケット(g)とともにGTRを結成する。しかしこれは短命に終わり、一枚のアルバムを残しGTRは1986年末に解散。さらにネロトレンドなるバンドも結成するが、こちらもたいした活動のないまま1年弱で解散の憂き目を見た。

その後、ハウは元ウルトラヴォックスビリー・カーリーのソロや、ポリスのスチュワート・コープランドを中心とするアニマル・ロジック、プロパガンダフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドなどのセッションに参加。1988年にはIRSレーベルのオムニバス・アルバム ギター・スピークス(Guitar Speaks)に一曲で参加したが、その後まもなくしてジョン・アンダーソンの勧めにより、アンダーソン・ブラッフォード・ウェイクマン・ハウに参加することになる。

1991年、フレディ・マーキュリーの生前最後となるクイーンのアルバム イニュエンドゥに参加。その後、ビル・ブラッフォードビリー・カーリーらのサポートを得て、久々のソロ作 タービュランス(Turbulence)を発表した。またこの後にジェフ・ダウンズのアルバム制作に協力したハウは、1992年にジェフを中心としたエイジアに合流し、アルバム アクア(Aqua)に参加している。

1994年には二人の息子、ディランとヴァージルに加え、トゥモロー時代の盟友キース・ウエストや元カジャグーグーのニック・ベックスなどをバックに配した 大いなる陰謀(Grand Scheme Of Things)を発表。1995年には待望のソロ来日を実現し、イエス時代と変わらな多彩で表現力豊かなプレイを披露した。またニューエイジ系音楽で活躍するキーボーディスト、ポール・スティーンとの共作 天使たちの詩(Seraphim) 、青き世界の旅人(Voyagers)を発表している(日本ではこのふたつをあわせたカップリング盤がリリースされた)。なお近年のハウイエスの曲をオーケストラを交えて演奏するマグニフィケイション(Magnification)などに参加している。

アコースティックからエレクトリックまでを操りながら、ロックはもちろんのこと、クラシックやジャズ、カントリー、ヒスパニックなど多様なギター・プレイを消化しユニークなギター・サウンドを聴かせるスティーヴ・ハウ。実に多彩で表現力豊かなサウンドを聴かせる彼は、明確なフォロワーが存在しないほどに独創的なスタイルを貫いている。イエスの名盤 危機(Close To The Edge)で、ハウはときにアコースティック・ギターを交えつつ随所で印象的なフレーズを聴かせているが、しかしこの作品はむしろ、それらを含めた各メンバーとの互いに高めあうようなインタープレイの中であってこそ彼のプレイが光ることということを物語っているようにも思える。イエスの黄金期を支え、グループの表現を「唯一無比の存在感あるもの」とすることに大きく貢献したスティーヴ・ハウの業績は、いくら賞賛しても、し過ぎることはないだろう。

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