1949年12月7日生まれ。カリフォルニア州ポモーナにて、病院に滑り込んだタクシーの中で生まれたとは本人談。嗄れた歌声、独特の歌詞世界、スモーキーで味わい深い音楽性は業界内外で高く評価されている。

カリフォルニアの各地を転々としていた10代の頃、サンディエゴ周辺のクラブで音楽活動を始め、72年にフランク・ザッパやアリス・クーパー等のマネージメントを手掛けるハーブ・コーエンに見出され、翌73年にアサイラム・レコードから『クロージング・タイム』でデビューを果たした。近年は実験的でアヴァンギャルドな方向性『ボーン・マシーン』、『ミュール・ヴァリエーションズ』ではグラミー賞を獲得している。

また銀幕の世界でもトム・ウェイツは人気者で、、ジム・ジャームッシュ監督の『ダウン・バイ・ロウ』、フランシス・コッポラの『アウトサイダー』、『ドラキュラ』、ジャック・ニコルスンの『黄昏のチャイナタウン』など出演作多数。