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ゴーストランド 幽霊のいるアメリカ史

コリン・ディッキー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336071859
ISBN 10 : 4336071853
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    歴史の浅いアメリカで、これほど多くの幽霊話や怪奇スポットがあるとは。魔女裁判や人種差別、凶悪殺人に南北戦争など歴史の負の部分にまつわる事件の舞台となった建物への強い関心がわかる。光あるところに影があるとの言葉通り、表の明るい歴史ばかり語られることに影が抗議して存在感をアピールしているようだ。隠したい暗黒部分も堂々と公開しているわけだが、日本人的な感覚では「そこまでするか」と思える例も頻出する。逆に歴史が浅いからこそホームタウンに絡む過去を強調したがるとも感じてしまう、アメリカ人の心性論としても面白かった。

  • こばまり

    幽霊譚で振り返るアメリカ史。心霊主義と女性運動の関係性や、19世紀に建てられた精神病院の建築様式の訳等々、ハリウッド映画の時代考証的楽しさも。IOTでカスタマイズされた家屋が主人亡き後に相続人を戸惑わせる事例は、まさに最新型の幽霊屋敷だ。

  • くさてる

    アメリカ各地に残る幽霊スポットを紹介……と思わせておいて、実際にはその伝承が産まれることになったその土地ならではの事情や複雑な社会情勢を語る落ちついたノンフィクション。だから怖い話や面白おかしい話を求めると肩透かしなんだけど(なんといってもそのほとんどは怪奇現象など実際には存在しない)それでもその伝承の意義や語られ続ける意味の解説には歴史を感じさせる深いものがあって、良かったです。

  • 内島菫

    幽霊等、超常現象が本当に存在するか否かを証明しようとするとそれはなべて間違うことになるだろう(そのことは漫画『未踏』に私なりに描いてみた)。本書の著者もグレーゾーンに白黒つけるようなことはせず、ただ人々が、グレーゾーンに何らかの説明をつけたがっていることを紹介する。つまり、幽霊という言葉自体が実は幽霊であり、幽霊に関わる人や物はみなたとえ逆説的であっても幽霊となるのだ。それこそがグレーゾーンの本領のように私には思える。

  • ∃.狂茶党

    アメリカは歴史が浅い(先住民は歴史の外にいる)、にもかかわらず、無数の幽霊譚に覆われているのは、未知の大地への恐れと不安、大きなテクノロジーのうねりが関連するのだろう。本書には収められてないが、軌道上のフロンティアである、スペースコロニーにも、幽霊譚がすでにあるのだろう。 都市伝説にすり替わっていく幽霊たち。 楽しい読み物だと思います。ただ、碌でもない単調な刺激を求めるなら、ちょっと高級でお気に召さないかもしれない。 本書は、安直な死者の消費に対して異議を唱えている。

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