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義とされた罪人の手記と告白 白水uブックス

ジェイムズ・ホッグ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560072523
ISBN 10 : 4560072523
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

18世紀スコットランド、正反対の性格に育った兄弟の相克はついに宿命的な対決へ。重層する語りで悪の力を描いた傑作ゴシック小説。

【著者紹介】
ジェイムズ・ホッグ : スコットランドの詩人・小説家。1770年、スコットランド南部エトリック近郊の借地農家に生まれ、農場の使用人、羊飼いとして働きながら独学で読み書きを覚え、詩や戯曲の創作を始めた。1800年作の「ドナルド・マクドナルド」は国民的愛誦歌となり、『スコットランド辺境歌謡集』編纂中のウォルター・スコットと古謡の提供を契機に親交を結ぶ。詩集『山の吟詠詩人』(1807)が評価され、1810年にエディンバラで本格的な文学活動に入る。詩集『女王の夜祭』(13)、『詩鏡』(16)を刊行、1817年創刊の『ブラックウッズ・マガジン』に寄稿した諷刺的な記事で有名となるが、自身も「エトリックの羊飼い」としてパロディの対象となる。ゴシック小説『義とされた罪人の手記と告白』(24)は20世紀に再評価され、現在では最も重要なスコットランド文学/英文学作品の一つと目されている。1835年死去

高橋和久 : 英文学者。1950年東京都生まれ。京都大学文学部卒業。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    多重構造となった癖強い作品。事実を基にして編者主観で語られる第一章。そこから匂うのは糾弾者であり、様々な非難を浴びながらも無罪とされ、消失した、ロバートの胡散臭さ。ロバート自身の手記となる第二章で彼へ抱いた直感は正しかったと確信した。幼い頃からロバートは、傲岸不遜だが自己保身に強く、信仰を盾に独善を為すなどと不愉快極まりない。そういう者こそ、悪魔が堕とすのに最も相応しかったのだろう。最新の解説で『哀れなる者たち』に影響を与えた事よりも作者が(最近、逝去した)アリス・マンロー女史の先祖である事の方が衝撃だ。

  • Vincent

    200年前に発表されたゴシック長篇。スコットランドを舞台に血を分けた兄弟のどろどろの確執のストーリー。田舎町とそこで暮らす人々の異様なムードが文面から終始さく裂。加えて変幻自在の不気味な青年の暗躍。悪魔は実在するのではないかな?と考えさせられます。これほどの傑作なのに案外知名度が低いのは何故?必読の名作。

  • まどの一哉

    熱心なキリスト信者である母の影響を受けて、狂信的とも言える信仰を振りかざす青年ロバート。母とは別に平凡な父親の元で育った兄ジョージを堕落した精神の代表であるかの如く執拗に批判し付け回す。一見ロバートのみが世間から仲間はずれにされても正義を貫く聖人のように見える。

  • アヴォカド

    読書会のため、2読目。

  • biwacovic

    アラスター・グレイ『哀れなるものたち』の元ネタと聞いて鼻息荒くして読んだ。恐るべき面白さ。多層的な語りと、簡潔にして時に装飾的な文章の面白さ。狂気、神学、生活、闘争、道徳律廃棄論、さらにこの「墓場から発見された手記」という体裁の18世紀の小説を、2024年に「発見」して読んでいるという感覚が静かな興奮を引き起こす。

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